April 26, 2005

【短歌】 子ら

落雷にしずまりかえる昼さがり家庭訪問春の嵐ぞ
歩きつつ要点話す先生は車の中でシナリオを描く
要点は春の嵐か音のない二階の吾子と犬も寝をりぬ

落雷の消えゆくばかり澄み渡りいつもの午後の落陽(おちび)は伸びる
一人の子みつめ育てつ教室はすぎゆく子らの足音のせて
あつまれば重ね並べる机椅子あまねく子らのうつろいゆかば
マスゲーム眺めるやうに子ら歩く一人の吾子と子らといふ吾子

教室も校庭も子らあつまりつ一人あまねくみそらひろがり
ドラマって一人みつめつ進みたる光のやうだ、子らあつまりぬ

投稿者 Blue Wind : April 26, 2005 05:54 PM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?