April 22, 2005

【短歌】 きまじめな蟻

名つく前に花は咲きたり赤い実を誰が呼ぶものぞりんご売るらん
車寄せ土手乗り越えて山の崖少しおりればふきの傘並ぶ
みめぐみの海泳ぐ魚ふくろいれまま泳ぐ魚子ら眺めをる
道はできフォルム麗し美しく水辺の街のたたずむばかり
変わりゆくフォルムをるか街の灯の共に住まへる人ら歩みつ
ベクトルを少し斜めに傾けて異国の灯かり乱反射する
今日もまた地震おとづる海溝をまたぎ敷島どつぷり浸かる
驚きぬ揺れることさえ不可思議に驚く人らに驚きぬ星
流れ星今日も死んだかあの星は何願うてはあははとわらう
この星も流れてゆくか宇宙へとわれら息づくいづこの星へ
ひねもすを揺られて大地たたずめばそういうものだ、われらが星は
集まりて生きるしかなくつくられてなお喧嘩する素直な蟻は
あの蟻は英雄なのか一匹でコップのジュース目指しているが

投稿者 Blue Wind : April 22, 2005 06:33 PM | トラックバック
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