April 20, 2005

【短歌】 北海道

たおら今重なるやうな機織はユーカリ模様見知らぬ故郷
鶴の声ロートレアモン不可思議なくらがりのパリ地球はまるい
渡り鳥国をこえゆく一声に砂利道走る突発の夢
どこまでも空広くあれ釧路にぞ一本道のゆるりとつづく
おおぞらがまるいと知るかみちつづく長き平野の草原の馬
スタリオンいきづく馬のすくなさも長生きを知るキングの輸入
大相撲のこったのこった草原に馬立ちあぐり組み手かわせり
草原を駆け出す馬に手綱なし走れ走れと走れ生れ馬
われのこと覚えているか母馬になつてしまつて微笑む宝珠
たおやかにゆきすぎる風ながき道汝追うわれも一児の母に
サウダーヂゆきすぎてみるまるい空吹きすさぶ風息の濃い草
ぐんぐんと空に向かってゆくやうな風のこみちは土間のある家
雪景色忘れちまつた草原の冷たい息は夏のおとづれ
さわさわと騒ぎまくるかポプラの木並んで夏は葉隠れの夢

投稿者 Blue Wind : April 20, 2005 02:14 AM | トラックバック
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