April 10, 2005

ランダムな思考の羅列のある暮らし

「人生は、25歳から30歳までに自分が何をしていたかによって決まる」という言葉をどこで見つけたのか、わたしはすでに覚えていない。でも、もしかするとこれは正しいような気がしてしまう。

臨界期というのがあって、脳の発達にも臨界期があり、その時期に適切に刺激が与えられないとその部位が発達しない。大抵は、視覚などの機能という点では乳児の頃なんでしょうし、3歳にもなれば、その頃の親子関係がその後の親子の雛形になるような気もするし、10歳にもなれば、その頃の社会との関係がその後の対人関係や自分のスタンスというものの雛形になってしまう。

個体というのは面白くて、自己中心的な世界から次第に親など身近な人たちとの世界、さらに外の世界へ向けて関わり方を覚え、さらに、「同じ」ということを認識するほうが、「違う」ということを認識するよりも早く発達するらしい。「これとこれは色が同じ」というほうが、「これとこれは色が違う」と思うより簡単なのね。

・・・・・・・ダンナの点けたテレビがうるさくて、これ以上は書けない。

・・・・・・・・・・・・仕方がないので、サウンドを流す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リビングにテレビ2台とCDとピアノとカシオトーンのある生活を何とかしてほしい。これで、どうやって歌を詠めというのだろう・・・それでいてどんな劣悪な環境にも負けないように脳を鍛えなければならない。

すっかり何を書こうと思ったのか忘れてしまった土曜日の午後。

あ、そだそだ・・・ハロさんのブログへ飛び、すごく前に残したコメントのレスを眺めているうちに思いついたネタだった。

若いっていいよなーって思ってしまう。主婦が社会人かどうかの議論はおいておき、要するにいわゆる狭義での「社会人」という枠に放り込まれ、将来がどうたらこうたらとか、後悔しないかどうかとか、あれこれ迷っているらしい。

それで不意に思い出した。

結局、25歳から30歳くらいまではそういう状態が続き、それが終わると何かが定着しはじめ、40歳を過ぎたらすっかり出来上がってしまう。

ということは、そういうことを考えるのは30歳までで、人生の残り時間が減るに従い、だんだん怠惰になっていってしまう。つまり、自分が今やっていることを変えるのがいやになる。いやになるにもかかわらず、変わらなければならない状況になれば変わらざるを得なくなるけど、それは後悔とか不安というものではなく、いわばおとなの落ち着きの中で何かが決定されているために、もはや選択の余地さえないような気がするから不思議だ。

考えてみれば、わが家はいつもこんな調子。わたしが今よりも若かった頃、ワープロを持ち歩き、ちまちま打ち込む。めちゃくちゃ重かった。それでもパソコンよりは落ち着く。ダンナのところで打っていると、あの人は日頃家の中で勉強するという習慣がないために、大抵はテレビかゲームをしている。

そういうおバカな習慣がどこで形成されたのか・・・・25歳から30歳までの間にわたしが何をしていたかが、今のわたしの生活を考えたら理解できそう。結局、外側のことなんだよね・・・研究をしていたとか、結婚したとかということは。行動という点で考えると、身分はともかくやっていることはほとんど変わらない。生活という意味で。

本は・・・・何と言うか・・・・次の実験どうしようかなーとか、何やろうかなーとか、そういうネタ探しのためにあったような気がするし、ついネタを探すという習慣も何年経っても変わらない。不意に思いついて、それを現実に置き換えるのがとても大変。被験者をどうするかとか、装置はどうするかとか、結局、やりたいことがあってもそれを実際にやろうとすると、あれにこれにと時間と予算と気力が必要になる。それで、大抵の時間を外回りに費やさなければならなくなり、不毛な時間がたくさんあり、そういう時間にさらにネタを思いつくとキリがなくなる。

ある意味、困難を克服するというパワーが気力なのかも。

それにしても、一つ気がついた。脳内の生活音を消すためにサウンドがあり、生活音を加えるためにテレビがある。一人暮らしの頃、テレビなんて観ないと思って最初買わないでいたら、やけに静かすぎて寂しい。そこで仕方がないので小さなテレビを買い、点けっ放しにしておいた。人の話し声もしないところに、ずっと一人でなんていられないよね。気配もないようなところなら、もっとつらい。

わたしの記事に脈絡がないのは、生活の中で気ままに書いているからで、一生懸命にまとまりのあることを書かねばならないというスタンスはない。本気で記事を書くのなら、余分なことを削除して、どこかの文献から拾ってきた資料を並べるべき。

が、しかし・・・・

思考の羅列と経過を並べておくほうが、面白い。

投稿者 Blue Wind : April 10, 2005 02:42 AM | トラックバック
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