March 28, 2005

年の差カップル、反対!反対!!反対!!!

⇒トラステに参加: 「年の差なんて」

何を怒っているんだ?>あたし

とにかく、両親が年の差カップルだったので、子は大変だった。たしか16歳くらい離れていたような・・・忘れたさ、もう。

何が困ると言って、父と母の言うことはまるで正反対。で、結局、「パパの言うことはもう古いのよ」で終わり。喧嘩しても母が自分から譲るなんてことはなかったですね。自称スカーレット・オハラの母はとにかく勝気で男勝り。

ある日、父がまた例のごとく母と喧嘩したとき、母が気が強いとぼやくので言ってやった。

「パパは顔で結婚したんだから、性格のことなんてとやかく言うべきではないわ」

ぽかんとした顔していましたね・・・父は。

まあ、その反動があってか、わたしは父には非常に甘やかされて育ったせいで、実は父親っ子である。大抵は母がヒステリーを起こし、離婚するとか出て行くとかやる。しまいには眠いのに起こされ、「うるさいなー、わたしはパパと残るから。じゃあね」と言って寝てやったら、さすがに反省したようだ、母も。

仲が悪いわけではないのだけれど、すぐに喧嘩するわけ。大抵は父が折れて終わるんだけど、機嫌が悪いとなかなかそうはいかないでしょ? そうなると母のヒステリーが始まる。年が離れているから、母にも甘えがあると思うのね。

わたしは、そういう親に振り回されて育ったせいか、子どもの頃からどこかませていたかも。どっちも子どもなのだもの。それぞれに価値観は違うし、世代間ギャップはあるし、どちらの言うことを聞いてよいのかマジに悩む。

しかも、年が離れているから、すぐに父が死んだ後のことまで喧嘩の種になるし、実際、心臓が少し悪かったせいか父は40代にしていつ死んでも不思議はなかった。実際には癌で亡くなったけど。それにしても父が亡くなった時、わたしは院生だし、弟は大学生だし、母が大黒柱にならなければならない。

母にも危機意識があり、そうなるとわたしはとても母には厳しく育てられた。いつでも一人で生きていけるようにというのが使命だったらしい。そうすると父が怒って甘やかす。「俺は死なん(=俺を勝手に殺すな)」ってことなんだろう。

弟の目はさらに厳しい。

これは後日弟から聞いたのだけど、中学生くらいの時に父と喧嘩しそうになり、その時、本気で倒そうと思ったら倒せることに気がついたんだって。傍から言われるのではなく、男同士ってそうなんだろうな。父は年寄りだし、弟は体も大きくなってきている。それ以来、自分の父親が世間よりも年寄りで、おじいさんという気がして、がっくりきたらしい。実際、わたしは父と弟が喧嘩しているのを見たことがない。

わたしから見た父というのは、いつもタフな人だったから、その話を弟から聞いた時、「ほおおお・・・」とやたら感心した。

一番つらかったのは母かも。

50代半ばで未亡人となり、その10年後には自分も発作。配偶者を亡くしたショックと子どもたちが独立していく寂しさと、その他諸々いろいろな心労が祟ったのかもしれない。しまいには誰の言うことも聞かなくなり、弟の言うことだけ。それでいて弟が結婚するとなったらヒステリーを起こし、無理やり別れさせたり・・・やることなすことめちゃくちゃだった。

よく考えたら、そういう話は年の差カップルだけではないのかもしれないけど、どうしても負い目というのがあって、親の年を訊かれるのもいやだったし・・・子どもの頃は。どこが違うのかよく分からない。でも、ほかの友達のお父さんやお母さんとは何となく違うような気がして、家族の誰もが母よりもむしろ父に気を使っていた記憶がある。一人浮いてしまわないように。そのくせ、運動会などがあると、父はいつも一等だった。

自然に加齢して、「年取ったなー」という感覚の中に、自分はまだ若いと言わんばかりの使命を持った父が混じっていると、自慢の父なんだけど、何となく負い目を感じてしまう。

あらゆる面において、わたしは「普通」に憧れて育ったのかもしれない。

投稿者 Blue Wind : March 28, 2005 12:11 AM | トラックバック
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