雨の音とまった気持ち沈みゆくつちの色さえ春に覆わる
道端のこぶり水仙並んではわが庭の花いまだ咲かぬか
水仙の驚く顔の待ちどおし庭はすっかり芝に覆われ
夢の中沈んだままに春は来ぬあなたの知らぬ夏は過ぎたと
ドラクエの醜悪顔を倒すにはすぎゆく時間みじかすぎると
こじんまりひねもすはゆき少しずつ変わりゆくかなまわりゆく日日
冬よりも凍えてしまふ春の夜にひさびさに飲む珈琲の熱
春待てば冷たい雨のおとづるる期待はずれに泣かさるる夜
少しずつ変わりゆくかとひねもすは春めいた風雨を運びぬ
なんで今日はこんなに寒いのだろう・・・