March 19, 2005

ちょうじり

それにしても今の小学校っていやですね・・・何がいやと言って、この前娘がいきなり言うんです、「お母さん、お風呂の残り湯使わないの?」って。

国語の授業で短歌や俳句をやっているくらいならいいんです。さらさら〜っとね、親としてはへぼ歌人でもそれなりにさらさら〜っと詠めるだけで気分がいい。マザーテレサのお話など、ついわたしのほうが読んでしまいました。

ところが、「生活」と言うの? 理科や社会と呼ばずに生活という科目があり、これの中に出て来たのか、はたまた家庭科の授業だったのかわからないけれども、いきなり娘が家の中で節約していることとか工夫しているところをわたしに取材するんです。

それとか、お味噌汁の具とか・・・

節水というのなら、わが家はすでに10年以上ドラム式の洗濯機を使っているし、水を貯めるタイプではないのでお風呂の水は使わない。お味噌汁は、ダンナが好きではないので1ヶ月に1度作るか作らないかです。お吸い物のほうが多いかも。

だんだんいやになってきてね・・・うち、輸入住宅なので、小さな窓が30個くらいあり、これにカーテンをつけようと思うとすべてオーダーになってしまう。そうするとおっそろしい額になるので、今は既製のものが売っているのを発見したので半分くらいはそれを使っているんだけど、家を建てたばかりの頃は自分で縫ったし、それなりにわたしはわたしで考えてやりくりしているつもりなんだけど、ライフスタイルの違いというか、「決め」で話されると、なんで小学校でそんなことを学ばなければならないのだろうと、いやになってしまった。

漫画一冊子どもが買うのでも、そこの家庭によっては電話がかかってきたり・・・要するに友達がみんな買っているなら仕方がないかな・・・みたいな感じなんでしょうね。わたしの感覚からすると、それくらい娘の勝手なのではないかと思ったんだけど、金銭の躾というのはそこのご家庭によって大きく違うから仕方がない。

それこそ、毎月の小遣いはいくらとか、そういうことまで相場というものがあって、みんな一緒でないと気に食わない人もいれば、まったく気にしない人もいるし、それだけでも憂鬱になるのに今度はお風呂の残り湯かよ〜!って思ったらかなりしょぼい気分になってしまいました。

物は考えようで、いろいろな節約の仕方があります。建てるときには若干高くても冷暖房効率のよい家とか、服は海外で調達するとか、普段余分な買い物をする習慣が無くなるし、趣味と実益という点で旅行はリーズナブル。

『羽仁もと子案の家計簿』というのがあって、わたしも結婚してかなり長い間これを使っていました。暮らし上手は生き方上手というか、最初に予算を決めて、わりふりする。そこから減法(引き算)により付けていく。普通の家計簿は逆でしょ? 加法(足し算)なのよ・・・使ったものを記録していくだけ。羽仁式は減法で、例えば、光熱費を2万円で月割りすれば、余る月もあるし足りない月もある。要するに年間でプラマイ0か、プラスになればよいのだから、貯金も生命保険料も出費として計上します。

一番ユニークなのが食費の書き方で、一日1000円で副食費(おかず代かな・・主に)を決め、まとめて3000円買えばマイナス2000円になるけど、翌日買わなければその分の予算を足してマイナス1000円という具合に計算して行く。毎月のちょうじりが合えばいいわけで、慣れると年間のちょうじりが合えばいいという具合になる。

旅行へ行けば、その分の光熱費や食費の予算は余るし、それでいて旅行のための代金もどういうわけか毎月予算計上して行く。月にいくらみたいな形で娯楽費として。そうすると光熱費や食費の赤字の分はその月に埋め合わせ、旅行が夏だとすると娯楽費の項目は一気に赤字になるけど、年間予算で考えてちょうじりが合えばいい。

うわっ、赤字だ赤字だどうしよう・・・と思ったとき、不意に貯金も出費ということを思い出しました。どうして家計簿は赤字なのに、口座は赤字でないんだろうとかそういうアホなことを考えたり・・・予算は単なる予算なんだよね・・・それでもそうやって数字やら予算やらをこねくりまわしているのが面白かった。

それにしてもうちの娘は小学校で何を習ってきているのでしょう・・・成績わるくても叱れない。風呂の残り湯とか味噌汁の具で成績が決まるのか? なんかね・・・放っておいてほしい。

投稿者 Blue Wind : March 19, 2005 11:06 AM | トラックバック
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