March 17, 2005

【短歌】 パラダイス黄金の波きらめけば突き刺すようなまばゆき夕陽

なんだかなとてもふつうがまぶしくてもどかしすぎる狂った果実
朝霧につつまれながらカラス鳴く電柱のうえみあぐるように
花咲けば髑髏のかたち思うようなガラスの破片散らばる渦に
松明をつよくなりしとかかげれば夜は明るき闇はとどまり
マグダラのマリアかそけきパリの路地灰色の街青い服あり
激しさも燃えゆくほむらゆらゆらとおとづるる人背の数ながむ
太陽は燃ゆるばかりに輝けば赤道のうえぽかりと消える
消え失せろ夕凪せまる海の色黄金の波いつまでもみる

ヨハネによる福音書 19. 28-30 イエスの死

愛の色いくつ変はりてうつろへど十字架のうへわがひとのあり
罪の色いくつ変はりてうつろへど十字架のうへわが神の愛
誰がために鐘は鳴るのか朝は来ぬ浮かれる鳩は群れつ飛び立ち
パラダイス黄金の波きらめけば突き刺すようなまばゆき夕陽

投稿者 Blue Wind : March 17, 2005 11:11 PM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?