のらくらと買収劇を眺むれば春は明るき風よく似合ふ
すこしずつ粒あつまりて礫かなしたたかにして世は変はりゆく
四方の風散るか散らすか切り株に落つる木の葉の吹かれるままに
春の息桜の花に尋ねれば水仙の花いまだしづもる
地上には地上の息があるように地下に地下のぬくもりのあり
春の声いづこにもとむ春の花吾は水仙土を知るらむ
水仙のおとづれ遅き季節には夏の花さえしづもりて咲く
桜花幹たちあぐる肌ありて陽射しのなかに季節を知るや
しづもれる球根の花つちのなか夢見て眠るめぐりくる春
水仙と桜、か。
まったく違うセンサーがある。