作家ブログのモトギさんへのトラバです。
狼に拾われ狼の群れで育てられた少女は、その後、人間に保護されました。けれども、彼女は二足歩行もできなければ、言語もわからず、狼のように行動するだけ。体の成長も遅い。そして、16歳で生涯を全うしたそうです。
群れなせば聴こえ来しうた狼の群れ伝ふ声カミラ聴きしか
山のなか捨てられし子の狼は十六で死す女に生(あ)れども
かたち人狼と思ふカミラには人のうつそみ鏡の他人
果たして、彼女は幸せだったのでしょうか。
人は人に生まれるから人なのではなく、人に育てられるから人になる。
感覚遮断の実験とかね・・・感慨深い。