March 05, 2005

【今日の短歌】 くるぶしに他愛なく床吹雪くやう冷たい息の流れゆくドア

往生の際わるそうな雪犬の温和な瞳頬うるわしく
目で詠むか耳澄ましたるうた声のこわれた響きのどの奥臥す
まっしろけお庭にすわる雪犬は微笑みながら消えてゆくぞと

くるぶしに他愛なく床吹雪くやう冷たい息の流れゆくドア
雪の灯はまぐれあたりの光線にはじけてみてもゆるりと日向
ひねもすをうつらうつらとうた詠めばましろき雪は芝にかわりぬ

とじこめた時間のなかにあるやうな雪は白白そして消えゆく

投稿者 Blue Wind : March 5, 2005 11:11 AM | トラックバック
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