March 05, 2005

【今日の短歌】 IDのcherrynutにて架空にぞ実のない桜嫌ふもおかし

さやわかに冷たい床のつづく先吹き込む風に残雪の色
水仙の雪の中にぞ指先を覗かせてみし夏土に逃げ
残雪を掻き集め犬座りたるオブジェ見つむる部屋に何ある
静かにぞすぎゆくときをすごしたく垣間見し雪春夢壊す

春風はつよくつめたくあしおとの大きな靴のふみだす一歩
陽は伸びてさしこひかりあかるくてのぞきこむ窓われを拒みぬ
血潮にぞかわるるもののうめき声鬱という名の陽のまばゆき日

きゃいきゃいと鼻歌のやう電子文字ぐたにぐるぐるめぐりたる名の
筆名を考えるなどうとましくなりすましいづわがハンドルは
IDのcherrynutにて架空にぞ実のない桜嫌ふもおかし
薔薇の実の朱色に粒のならびたる季節も今はフリーズしてる
強引にうたよみつくす土曜日は遊びゆく吾子さそふTelあり
2時間をながいとおもふあの頃のまぶしき陽射春はおとづる

ぼんやりと寺山修司ながむればヒエラルキーのあしおとの鳴る

ランキング代わり映えせぬ青と赤たまにオレンジ目に映らぬと
こんなにも青き時間の空のうた代わり映えせぬうたかたの夢
瞑想を呼ぶがごとしと森の花贈られてきしコミュニティ・メール

空調の吹き込む音は透明に消えてしまうか髪にかくれて

投稿者 Blue Wind : March 5, 2005 10:21 AM | トラックバック
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