雪求め窓外見やりもう雪はわれを見捨てて天に戻りぬ ひんやりと冷たき雨は大粒の闇の中にぞ音もなく消ゆ 闇路には消ゆる雨さえしんしんといつしか雪に黙礼がごと 払拭にいちめんの雪ふりたれば冬もどりみちうららかな春 はらはらと声なき雪の降る夜は覆へよ大地凍へよ家路 足下に小さな冬のはりついたサンダルの底はらふ土なく コンクリはぬばたまの闇雨吸ひしはらはら天の雪さえふふむ
夜道は寒い。 ちょっと近所に食事に出ただけなんですけど、凍えた。 いつの間にか、雨は雪に。