February 01, 2005

選歌の目

昨日詠んだ短歌の記事のタイトルを変える。最初は、自分で選んで、

(1) 少しずつ氷のかたち崩れゆくそれが今さと夢みてみれば

にしていた。でも、今朝、Natさんのブログへ行ったら、

(2) とまりゆく時間のなかでわれの息死に絶えるまで今を重ねる

を選歌してくださっていた。

正直、(2)の歌は自分でも何気なく詠んだ歌で、詠んだことすら忘れていたような気がする。「とまりゆく時間」というのは、歌を詠んでいると、まるで時間が止まってしまったかのような気がすることがあり、それをそのまま素直に詠んだだけ。

日常・・・オトくんが膝の上で寝息を立てているとか、朝の陽射しがまぶしいとか、ゆっくりとした世界に埋没する。そういう瞬間、歌を詠んでいると、まるで世界が静止し、瞑想までは届かないけれども、少しずつ自分が消えてゆくのを感じたりする。

ふと気がつくと、氷が小さくなっている。ということは、物理的に時間は経過しているわけで、時間が止まっているなどということはありえない。でも、何気なく歌を詠んでいる瞬間、わたしにとってあたかも世界は静止し、時間すら止まっているかのよう。

日頃、読みにくいとか文句言われそうな歌配列の中で、よぉ〜っく歌が読めると逆に驚いてしまいます。大抵の人たちは通過してしまう。わたしはそれはそれでかまわないと思っている。

それにしてもすごいなぁ・・・逆に一本取られてしまった気がするしらいしでありました。まだまだ勉強が足りない・・・わたしは。


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・・・・・・と、ここまで書きながら、記事へのリンクのために再び来訪。するとコメント。主体性がないんですよね・・・わたしって。またタイトルを変えるか・・・悩む。
自分の歌は自分ではわからないです。

皆それぞれにいろいろ考えているのだなぁ・・・と、うすらぼんやり。

投稿者 Blue Wind : February 1, 2005 10:22 AM | トラックバック
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