January 23, 2005

その頃のわたし・・

9.11の日記?

CGIの記録によると、at 2001 09/11 18:55、次のような投稿。

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『銅版色の空』

気が付けば、台風も通過したみたい・・・
銅版の反射のように空一面が少しオレンジがかった黄金色。
大きな夕陽。
大きな虹。
やっぱり、台風の去った空は輝いて見える。

などと詩人モードに浸りながら、今日は台風で小学校がお休み。
娘は退屈していたし、結局、お絵かき教室へ・・・
こんな日は来てる子も少ないかと思ったら、やっぱり皆考えることは一緒なのね・・・
ほとんどの子が出席していたみたい。
まだ火曜日だというのに、娘がずっといると、週末のよう・・・

それにしても、あんなに大きな虹を見たのは何年ぶりだろう・・・

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この後にダンナが帰ってきて、テロのことを知る。
世の中がテロが発生して大騒ぎしているというのに、わたしは何も知らなかった。そして、お絵かき教室の帰りに、東の空に地面から立ち昇るような巨大な虹。信号待ちをしている時間に皆が窓を開けて眺めていた。娘が、「お父さんにも見せてあげたい」と言ったほど、美しい虹だった。

その直後くらいからかな・・・サイトに嫌がらせが発生し始めたのは。今ではめずらしくなくなったクリック募金のサイトのバナーを貼っていたら、それだけでサイトが消えたこともある。サーバ側の言い分としては、「広告バナーに相当する」とか、「戦争を思い出すようで嫌だという苦情があった」とか。

当時は、虹が見えても神父さんのところ、サイトが見えなくなっても神父さんのところ、という具合に報告に行っていた気がする。

わたしは、9.11テロというと、娘と眺めていた巨大な虹を思い出す。後になってから、それがとても幸せなことだと思った。何となく神さまから、「みこころのうちにとどまっていなさい」と言われた気がした。

それと同時に、わたしはごく普通の人なので、戦争というと、ジョン・レノンの『イマジン』を思い出してしまう。世の中から宗教なんてものがなくなればいいのに、って思ったりもする。ジハードと敷島(日本)がどういう関係があるんだと思ったら気分が悪くなる。実際には何の関係もないらしい。なのに、アメリカ・・・猿ブッシュ。一番悪いのは、ビンラディンかもしれないと思って、どういうわけか、テロのことはテロリストに訊け、というわけではないけど、オウム(アレフ)の上祐さんのサイトを見つけたので、9.11テロの3日後にはそれもサイトのネタにしていた。

でも、実際にはどうなんだろう・・・・アメリカはビンラディンを逮捕する機会はいくらでもあるのに逮捕しないという噂だし、彼を裁判するのが嫌らしい、サウジアラビアもアメリカも。ゲリラが怖いのか、利権が絡むから嫌なのか、それとも次の選挙が怖いからか、そこのところはわたしにはわからない。今回、ブッシュが再選できたのも数日前にビンラディンのメッセが公開されたからだと思うのは、わたしの考えすぎだろうか?

あっさり語るけど、政治と宗教はまるで違う。

かつて、宗教戦争の時代を考えると、神父さんによれば、それは暗黒の時代なのだそうだけど、いかにもという気がする。逆にそれを終結させたのが、アシジの聖フランシスコと教えられ、去年の夏にはとうとうアシジまで行ってきてしまった。

冷静に考えれば、自衛隊がイラクへ行っているのは、宗教とは何の関係もない話なのである。憲法9条が改正されようとしているのも宗教とは何の関係もない話なのである。昨日、こひつじさんのサイトへ行ったら、アメリカ人の宣教師のダブルスタンダードに怒っていた。つまり、一方で反戦を唱えながら、イラク戦争やブッシュを支持しているというスタンスが気に入らないらしい。それでいて、反戦デモにシスターたちが歩いているというお話。
わたしね、大学時代、一つも赤缶が並ばなかった大学ということで、自慢している教授がいらして、そうやって考えると、そういう校風だったと思う。微笑みながら軽やかに、の世界。

基本的に、ノン・バイオレンス。暴力で報復しても始まらない。悪には善をもって戦えというのが、今年の回勅らしい。パパ様の年頭のご挨拶? どうも、こう、わたしは現人神というのを連想してしまうので、カトリックのそういうところも苦手の一つなんだけど、せっせと反抗しながらも、このように素直に従ってしまう。なんでだろう・・・

いずれにせよ、一つわかっているのは、アメリカが戦争をやめれば少しは世の中が平和になるということをアメリカ人が自覚するべきということかも。元アメリカ兵が、「どうしてアメリカがこんなに嫌われるのかわからない」と奥さんに語っていたそう。

今までアメリカがどこに爆弾を落としてきたか、地図にしるしをつければ少しは理解してくれるような気がするのだけれど、残念ながら、彼らは正義のために行っているという意識しかないのかも。だから罪の意識がない。ヒーローが悪者を退治するのは当たり前という感覚しかない。

よくもわるくも、幼稚、だ。それがアメリカのよいところでもあり、わるいところでもあり、知能が高く知性の欠如した社会のような気がする。

こんな記事、書きたくないな。

投稿者 Blue Wind : January 23, 2005 03:05 AM | トラックバック
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