January 19, 2005

本能かも・・・

こういう気分の時には、クレモンティーヌくらいがちょうどいい。

臨床系のさっぱりしているところは、大抵のことは、「何らかの理由で子どもの頃に親の愛が足りなかったんだよ」で終わるところ。これは素晴らしい。

何が・・・?

世の中、多すぎ。おおげさなヤツ。

自分が何のために生きているのかわからない、自分が何のために生まれてきたのかわからない、どうせ自分なんて・・・
とか。

そういう人に限って、こう言う。

「僕の奥さんは普通だから、ほっとする。」

ほえ?
何をもって普通と語っているのか、たまによくわからないこともあるけれど、大抵はそうやって感じるらしい。

そうやって言われたら、自分が普通でないと思っている女は、たちまち怒り出す。

どういう意味で普通と思っていないかはまちまちなんでしょうけど。仕事に生きているとか、ちょっとご病気とか、深い悩みがあるとか、ダンナがかなり年下だとか、子どもがいないとか、あれにこれにと理由はまちまち。

ネットをやって一番多かった質問が、仕事を棒に振って後悔しなかったかとか、ダンナに食わせてもらっていて不満はないかとか、かな。大抵は、中途半端に若い女医さんとか、大学に勤め始めたばかりとか、高学歴の女性に多い。
皆、恋人はいるんでしょうけど、なかなか結婚に踏み切れない。特に遠距離恋愛とかね・・・仕事を優先させようとすると、困るのはそれ。

そういう時には、見栄を張って言うわけではないけれども、「亭主の顔を見たら腹の立つことでも、子どもの顔を見たら許せる」とか、「この子さえいなければ・・ってマタニティ・ブルーの時にはおんおん泣いて、それでまた罪悪感に苛まれておんおん泣いて、今にして思ったら自分でもバカみたいだった」とか。

ダンナには仕事がある。
なんであたしが家で子どもと二人きり・・・
世の中に取り残されたみたいで悲しかった。
そのくせ、子どもを誰かに奪われたくない・・・
総理大臣の代わりでさえ世の中にはいくらでもいるだろうけど、この子の母親はわたししかいない・・・

全知全能感に満ちあふれ、愛という名の暴力。

なんて言うんだろう・・・・
それこそ命がけで産んだのよ?
その間、・・・つまり、わたしが死にそうに苦しんでいる時、ダンナは助産婦さんと世間話をしていたのよ?
あー、あれは一生忘れない。

そんなことを思いながら、頭にきてお皿を投げようとした時、わたしは気が付いた。
「あ、これは叔母ちゃまが買ってくれたやつだからやめよう。こっちはスーパーで買ったグラスだからいいわ」って瞬時に判断している自分に・・・
なんか、ヒステリーの絶頂にありながら、すごく冷静な自分が悲しかった。

投稿者 Blue Wind : January 19, 2005 10:02 AM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?