December 16, 2004

コミュニケーション中毒

ネットの博愛主義者には、困ったものである。かく言うわたしもかつてはそうやって思われていたかもしれない。自分では、Rin-Scriptと呼んでいた。自分が単なる機械であり、電子文字であり、妄想の世界の住人であり、あの人たちが呼ぶRinとは誰のことなんだろうと、いつもうすらぼんやり考えていた。


最初の頃は、チャット。
常連化しているために、実際にどこの誰かも知らないくせに友達という意識がある。部屋に入ると一斉に自分の名前が画面に現れる。何となくうれしかった。

次には、メール。
当時はダイヤルアップで、テレ放題というサービスを使っていただけだったので、料金が高い。でも、オンすると未読メールが溜まっている。スパムなんてほとんどない時代だったから、それだけでうれしかった。
長いメールを一日に平均10通くらい書く。
死んだ。

その次は、BBSの管理人をしたけれど、それまでメル友だった人たちに掲示板に書いてくれって言ったら嫌われた。正直、メル友やチャット仲間にBBSは必要ない。

そこで、サイトをつくろうと思ったけれど、タグを知らない。仕方がないので、1分でサイトがつくれますという広告を見つけたので、そのままGaiaXに飛び込む。

ネタがない。
普通はサイトをつくるんだったら、それなりの目的やテーマがある。ところが、わたしには何もなかった。

でも、ある日、ネットの友達に、「友達のサイトはBBSへ直行よ〜」と書かれて、それ以外のコンテンツはつけたしでもかまわない、というより、あの世界では単なるおまけのようなものだということを学んだ。

どんどん増えていくフレンド・リンク。
どんどん増殖していくBBSのカキコ。
気がついたら、レスが4日遅れというのが当たり前。だって、BBSに書き込みがあったら、古いものから順にレスを書いていく。家にいて、ヒマさえあればレスを書く。

一番困ったのは、飛び込みで書き込みをしてくれる人。順番で遡ってレスを書いているだけという事情を知らない。だから、なるべくそういう人たちには、先にレスを返すようにする。レスが個別に対応するタイプではないから、どうして自分にレスをくれないのかと悩むらしい。
参った。

ふぅ・・・

今では、わたしはとても寂しい人と思われているらしい。

勘弁してくれよ・・・
わたしには生活がある。やりたいこともあれば、やらなければならないことにも振り回されている。あなたたちが死のうが生きようが、わたしには何の関係もない。

好きとか嫌いってどうしても人間なら誰にでもある。大抵の人たちは自分の好きな人と付き合うものなのである。

誰が死のうが生きようが、わたしには子犬のマリアの病気のほうがよほど深刻。一時は目も開けられないほど衰弱していたのに、ようやく食欲が回復してきた。

昨日まで、ぐったりしていたけれど、今日は元気。
わたしもマリアも・・・

投稿者 Blue Wind : December 16, 2004 04:28 PM | トラックバック
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