詩編 32. 6-7
エナジーを砂の漠たる白い塩海は飲めない水のかたまり
風の音うなりゆく朝迎えてはまさかの夏日ゆくかゆくかな
イデオロギー宗教さえも和歌さえもややこしくする戦争のよう
年賀状出すよと言われクリスマス寡黙の音の鳴り響く夜
軽やかにシンガポールの新年はセールの季節クリスマスから
植民地さむざむとして熱帯はスコールの道 今年の冬は
遠まわり近道をして聖書かな今ごろ気づくユダヤのつよさ
あみだくじ引いているのか宗教は比較文化とながき確執
砂ならば波にさらわれ漂うか白い砂浜みかづき描く
微笑みと花、ボサノバは暗い時代の開かれた空
ちっぽけなレトロな曲が流れれば今も昔も今は昔に
宗教も法律さえも家の中素通りしてく空気入れ替え
神というカラクリさえも人の箱バイアスしては大気圏かな
点滅をしながら空を飛行機が左から右飛ぶゆくばかり
夜空には星に紛れて飛行機が点滅しては自己主張する
地上への合図のような航路にはわが家の明かり街の一部か
月のない空にも飛ぶか航空機雲ひとつない冬の夏日に
飛行機と星の区別も難しい夏の空より冴え渡る冬
エゼキエル書 19. 10-11
がんばって詠むものなのか対自分 マリはとうとう袖から生まれた
ジーンズにゆるいうんちを撒かれては慌てる理由マリのもよおし
セーターの袖口抜けてマリちゃんは耳を逸らせてこの世にいづる
犬の世話いつ終わるのか二ヶ月は三歳くらい。あと一ヶ月。
パートより儲からないな印税は。ギャンブルのよう作歌の世界。
ひとりきりいやし求めて歌詠めばパチンコ玉のゆくえ追うよう
冊数が札数ならば見積もりが雪のようでも納得をする
マリちゃんをセーターの中放り込みパソコン画面現れる文字
床のうえマリを放ってキーを打ちくすぐったいと足下にマリ
一首詠みマリを捜して一首詠む 子犬の歌が流れる画面
深夜にはひとりの時間あるものだ。しかしマリアは夜行動物。
ぶるぶると身を震わせてドッグラン セーターの裾回転木馬
コリントの信徒への手紙 一 16. 5-9
投稿者 Blue Wind : December 6, 2004 12:25 AM | トラックバック