わたしが奴隷たちの言い分を聞かず
はしための権利を拒んだことは、決してない。
もしあるというのなら
神が裁きに立たれるとき
わたしが何をしえよう。
神が調べられるとき何と答えられよう。
わたしを胎内に造ってくださった方が
彼らをもお造りになり
我々は同じ方によって
母の胎に置かれたのだから。
わたしが貧しい人々を失望させ
やもめが目を泣きつぶしても顧みず
食べ物を独り占めにし
みなしごを飢えさせたことは、決してない。
いや、わたしは若いころから
父となって彼らを育て
母の胎を出たときから
やもめたちを導く者であった。
着る物もなく弱り果てている人や
からだを覆う物もない貧しい人を
わたしが見過ごしにしたことは、決してない。
彼らは常にわたしの羊の毛でからだを暖めて
感謝したのだ。
わたしが裁きの座で見方の多いのをいいことにして
みなしごに手を振り上げたことは、決してない。
もしあるというなら
わたしの腕は肩から抜け落ちてもよい。
肘が砕けてもよい。
神の下される災いをわたしは恐れる。
その怒りには堪えられない。