May 07, 2004

平和すら空気のように透明に無傷の体ピアスだらけに

開け放つテラスドアから射すひかり微笑みながらオトは寝ており
サフィニアの花が咲きたるプランター月日の中に埋もれている
都市の中のみこまれゆく年寄りは大真面目なり年金のこと
明日のこと気にせず生きる若者は失業保険を休暇に充てる
平和すら空気のように透明に無傷の体ピアスだらけに
くるくると小さな渦が離反する変わる社会と変わらぬ人ら
軽やかにすぎゆく日々の裏腹に深々とした泥水のあり
流れゆく川の旅路は濁らずにとどまりゆくは広き溜まりよ
小鳥すらいづこから来て去りゆくか巣をはる家は遠くの里か
「クリストファー」呼んでも答えぬオトくんは昔の名前とおに忘れり
血統書書かれた名前眺めてはいづこの国の出来事と思う
スーパーでドッグフードの試供品過保護なほどに健康を食む
野良犬の減った世の中うれしくも似たような犬街に溢れり

ヨブ記 31. 13-23

投稿者 Blue Wind : May 7, 2004 11:48 AM | トラックバック
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