April 25, 2004

青とんぼ

この前から神父さんのサイトに、biglobeのホームページが貼ってある。biglobeでなくてもいわゆるコミュニティというか、ガイアックスでひどい目にあってしまったがゆえに、日記だけの交流というのはそれなりに気楽であるということは以前から気が付いていたのだけれど、一人で気ままにサイトをつくっているというのはそれなりに気楽。検索で来訪してくれる人がほとんどだし、それでいてちらほら常連さんやリンク先からの来訪があり、無料サーバと違って好きにしていても文句言われるわけでもないし、容量も大きい。更新すれば、ping先のblogリストから来訪がある。
coolのサイトは、結構、リンクしてくださったところもあるし、ロボット検索にも登録してあったので、それはそれなりに置いておくこともできたけど、自分としては自分が更新していないサイトはすでに死んでいるような気がしてしまう。とりあえず、サーバに置いておけばそれなりに勝手に来訪者があるのがネットであり、そういうことを考えると放置しておいてもそれはそれでかまわない。でも、有料であるがゆえにバカバカしくなってしまう。だったら、最初から無料サーバを使うほうが気楽かもしれない。まったく更新しなくてもトップページがあるとどういうわけかずっと保存されているわけで、自分で閉鎖しないかぎりずっと存在している。

以前、閉鎖された世界の甘美というものを書いたけど、よく考えてみれば、インターネットにもどこかそういう閉鎖された世界の甘美というものが存在しており、おそらくはそれを再び打破しなければならないのかも。メディアとしてどこか未熟なのは、そういう閉鎖された世界の甘美さがあるためであり、ネットだと常連さんとかそういうことになるのかしら・・・それでいて、挨拶カキコに忙殺されるということにもいささか疲れ果てているし、今のようにコミュニケーションの薄いサイトを構築しているほうが管理する側としては気楽。
歌のネタも書きたいんだけどね・・・気が重い。うっかり書いて、誰が見ているかわからないし、あまりにも人間関係が狭いとなると、なかなか本音は書けない。完全に結社などには無関係に自分のことだけやっている分には単なる読者だから気楽だもの。まあ、この話は置いておこう。いずれにせよ、雑誌や歌集となると売ることが目的だから、宣伝になるならいくらでも引用でも転載でもかまわない。それはインターネットにおいても同じ。
にしても、聖書にまで著作権があり、なおかつボランティアとしての活動があり、いささか世の中は複雑だと思いながら、出版業界からすればあたしのささやかなる楽しみも自己表現としての媒体ということなのだろう。短歌とかネットも自己表現のための媒体であり手段。そうやって言われるとそうかもしれないと思いながらも、自己を表現するということも一つのエゴの発露であるからにして、それを考えるとどこか矛盾に満ち溢れ、その延長として考えると、聖書を売るということも献金するということもすべてがエゴの発露であり、子どもを産んで育てるということすらエゴの発露ということであり、どこかでエゴ連鎖を捨てないと永遠にエゴイズムの中に留まることになる。これでは実際のところ何をやっても癒しなど存在しない。ってことは、自分が救えなくなる。

歌の大盤振る舞いをするか、例の如く時事ネタについて屁理屈並べるか、それとも日常ネタをダラダラ書いていくか迷う。いや・・・何か違う。
自分の歌集に何となく『白い花』と付けた。これって偶然。歌人になる前にBBSに付けたタイトルが『新しい風の部屋』。すべてが偶然。ってことは、やっぱ歌人として日記をつくって行かなければならないのかも。反戦運動するよりボサノバ、というノリだから・・・つまりは、No War! と書くより Love & Peace と書くほうがやんわりしているでしょ?あたしの場合は両方書いておきたいほうだから。
はー、でも、せこいね。書かないつもりだったのに、やはり書いてしまう。気持ちはわかるから・・・結社誌などを優先させて、ウェブには既発表の作品を上げる。自分の場合は、結社のほうへ何を送ったのか、その場で書いたりしているからすでに忘れてしまっている。それでも今のところ困らない。だっておっそろしいほど詠んでいるから。
それより、今度はそういう中から自分の気に入った歌をページにまとめていくべきなのかも。ランボーも自分で出版しようとしたのは『地獄の季節』だったかな・・・忘れた。とんでもない詩集。それだけ。単なるやんちゃ坊主だったのかもしれないし、考えようによっては自由人。それでいて今となっては世界中であれにこれにと引っ張り出しては出版されている。
結局、癒しなんだろうな。流行作家の作品より、純文学。延々と読者がいること自体がすごい。つまりは、作家の死後に出版された作品もそういう中には多いし、若くして亡くなった人たちなどはまさしくそういう作品が多い。りんさんは、そこまでの歌人になれるか?
いやはや・・・笑っちゃうけど、そこまでの責任ない。でも、どうせやるならそういうほうがいいな。青とんぼだから。

投稿者 Blue Wind : April 25, 2004 02:48 PM | トラックバック
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