March 26, 2004

題詠マラソン2004, 021-030

021:胃
キャベジンの匂いなつかし胃腸薬緑のカエル今もあるかな
022:上野
地下鉄の階段下りる上野駅コインロッカー空間にあり
023:望
ありふれた虹さえ見えぬ希望とは雨のない国ふと思い出す
024:ミニ
ミニ・ピンのステッカー貼るクルマには首輪もしないオトを乗せたる
025:怪談
今は春今宵はさむく十六夜へば真冬の夜の怪談のやう
026:芝
荒れ果てた庭にしたるは芝の種うっかり撒いたあの夏の日か
027:天国
階段をゆっくりのぼる海のうえ逆巻くような天国の音
028:着
棘棘と棘の服を着るように薔薇の木の棘チクチクと刺す
029:太鼓
テンツクテンツクテンツクテン飛び交えば太鼓のリズム錯乱の耳
030:捨て台詞
えいままよかっこよくなど言えないわ言わないでみて捨てゼリフなら

030:捨て台詞(再投稿)
えいままよかっこよくなど言えないわ言わないでみて捨て台詞なら

投稿者 Blue Wind : March 26, 2004 11:05 PM
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