そよ風がそよそよそよぐ野の原で野武士のように風を待ちたる 野に朽ちてゆく花びらは踏まれおり桜の花はなぜに舞い散る あの雪は春には消えて泥の下また降り積もる雪を待ちたり おもしろくもない歌を詠むたのしみはランボーの砂のアデンにつづく 風のみちうねうね曲がる空のみち一本道はあおくひろがる 自由へとつづくうねみち風のみちとおいお空にひとっとびかな 飛び出してなほつかまって飛び出して火の粉かぶってなほつづくみち 信号をのんびり眺む交差点背中押されて遠い待ち人