January 21, 2004

おとなになれないおとな

自衛官はまるでお坊ちゃまだし、せっせと国から装備を買ってもらってほかの国のお世話になっている。ロリコンオタクの台頭、子どもに甘い親。それでいて不景気だからあっちもこっちも神経がとんがらがっている。上昇ムードの時はいいのよね・・・でも、それが下降線へつながると、あんただけじゃないわよ、などと言いたくてもそれでは納得しないくらいみんなが自分のことに精一杯になる。
となると、ごく自然に発生する心理的過疎。仲間はずれにされたら大変とばかりに、せっせと何かでつながりを求める。

いやな風潮。浅い人間関係。おとなになれないおとな。これが21世紀の幕開け。

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自衛隊がイラクに到着。大袈裟なまでの重装備。取り囲む報道陣。それにあわせてホテル代の高騰。どうして自分の村が駐屯地じゃないんだと怒る人たち。どうせなら軍ではなく企業をよこせ。・・・・・・・・・・。

派兵というより、どこかお祭騒ぎを感じてしまう。つまりは、お客としての自衛隊に期待が寄せられているわけで、特に戦闘を期待されているわけではない。喜んでいいのか悲しんでいいのか、世の中しょせん金なんだろうと極めて淡白な気分になってしまう。
実際のところ、自衛隊の派兵については反対。
が、しかし・・・・
重装備、かつ金を落としに行く。
自衛隊が引き上げたら、損をするのはイラク人らしい。

そうやって考えると、不景気だから世の中が荒れるわけで、たしかに景気が上向けばつまらない騒動などは自然と治まってしまうのかもしれない。

東京都の条例案というのが凄まじい。未成年の夜遊びを親が監督する義務をうたった条例を審議するらしい。それくらい夜遊びが当たり前になってしまったのか、それとも親のほうに子どもを監視する意欲がないのか、それすらもよくわからない。自分なんかを観察していても、自分の子どもの頃だったらもっと厳しく言われたようなことでも、今は子どもには甘い。ちょっと風邪を引いただけで学校を休ませる。少しでも顔色が悪かったり、微熱があったりすると学校から電話がかかってきて迎えに行かなければならないために、そういう2度手間を考えると、親のほうもあっさり今日は休ませようと簡単に思ってしまう。うちだけかと思ったら、この前お知らせにクラス写真があって、全員が揃った日がめずらしいと娘が言っていた。ということは、どこの家でも似たようなものらしいってことなのよね。ゆとり教育がうたい文句のせいか、結構3連休も多いし、それを考えるとダンナにすると娘が遊んでばかりいるように見えても仕方がない。それでいてあたしからすれば、それが当たり前だとやつに説明するのがかったるい。
まあ、みんながやっているからそれが正しいというわけではないけれども、それでいてそれが当たり前だと説明すると納得するってことは、つまりは多数決社会だということがよお〜っくわかる。
この前も旗持ち当番をさぼったら、ダンナがうるさい、うるさい。「うちは参加できません、そんなものは必要ないと思っています」と言って来いとこうだ。いい迷惑。だったら自分で旗持ちすればいいのに。春先以外はやる必要はないのではないかという人もいれば、やはりそれでは心配だから、せめて一日おきにでもやれる人はやりましょうという人もいるし、今の時期あまりうるさくは言われない。風邪を引いている人もいるかもしれないし、都合の悪い人もいるかもしれないし、当番でなくても子どもに問題行動があれば毎朝着いて来ている母親もいるし、やたらと心配性の人もいるし、人それぞれなんだから、みんなで決めたことにはてきとーに逆らわずにできる範囲のことをすればいい。それがトラブル回避のコツだろう。
よくわからないけど、おそらくは彼は関西人なのだろう。
ということは、これが関西だったら単なる旗持ちのことでボロカスなのだろうか?
そんなおそろしいところには住めない。
当たり前が違うって疲れる。

新語の「萌え」。薄気味悪い。なんか、こう、アニメオタクというか、ロリコンかよくわからないけど、彼らが語るところの「好き」とか「可愛い」という意味らしい。小学生くらいの女の子の人形の写真を眺めて喜んでいるわけだ。どうやって考えても薄気味悪い。その雑誌がアマゾンで予約の段階で5位まで売り上げトップを記録してしまっていたらしい。一体世の中どうなっているんだか・・・
とにかくゆとり教育はいいけれど、世の中のロリコンオタクが小学生の子までナンパしているし、うかうかしていられない。それでいて都内では親に対する条例・・・・はあ?親が子どもを監督するのは当たり前の行為ではないかと思っていたけど、もしかするとそういう親は子どもから嫌われるために放置しているのだろうか?それとも、子どもが勝手に友達の家に泊まりに行くなどと嘘をついて外出しちゃっているだけなのかもしれないし、そうやって言われると自分も自信がない。今はそういう心配をする年齢ではないけれども、子どもに友達の家にみんなが集まるなどと嘘をつかれたら、あっさり許可してしまいそうな自分が怖い。
つまりはどこか心理的過疎があり、どこかそういうつながりを求める。だから、そういう風に言われてしまうと、友達同士というものを優先させてしまいそうな気がする。いやな時代だ。悪いことは悪いのだから、あんな子とは付き合ってはいけないとあっさり言うくらいがちょうどよいのではないかと思うけど、とりあえず娘がのんびり仲良くしているならそれはそれで・・などと思ってしまいそうな気がする。

自衛官はまるでお坊ちゃまだし、せっせと国から装備を買ってもらってほかの国のお世話になっている。ロリコンオタクの台頭、子どもに甘い親。それでいて不景気だからあっちもこっちも神経がとんがらがっている。上昇ムードの時はいいのよね・・・でも、それが下降線へつながると、あんただけじゃないわよ、などと言いたくてもそれでは納得しないくらいみんなが自分のことに精一杯になる。
となると、ごく自然に発生する心理的過疎。仲間はずれにされたら大変とばかりに、せっせと何かでつながりを求める。

いやな風潮。浅い人間関係。おとなになれないおとな。これが21世紀の幕開け。

投稿者 Blue Wind : January 21, 2004 01:23 AM
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