January 19, 2004

窓の外一羽の鳥が横切つた雲雀のやうな雀のやうな

雨の朝ごみを捨てゆき並びては差し出す傘も迷惑なるかな
一刻をあらそうやうな朝支度回覧文書はポストにゐらぬ
しんと降る雪は白きに青ざめて瞳の中に儚くも消ゆ

◇ご返歌
オリオン座ゆるり冬空めぐりゆくみるも宿題新学期かな
おかしらの食べれなかつた子ども頃包丁持つも成長ゆえか
落つることおもはなければ空もなほ光かがやく夢のひらける
窓の外一羽の鳥が横切つた雲雀のやうな雀のやうな
ひらりひらり落つる白ゆき寂しげに今がまふゆとこごえではなす
年末の挨拶もなく轟音は夏の週末うなりゆきすぐ
白波の飛沫を雨とまちがふも赤旗は舞ひ波に惹かるる
なにもかも空騒ぎたるざわめきに音色しみゐるアコースティック
時を超へふと気がつけばあの人も紀元前におなじこといふ
地球にはそれが罪だと気づくほど洗練された猿の住まへる

投稿者 Blue Wind : January 19, 2004 10:10 AM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?