January 08, 2004

夜明け前いつもと同じ朝だけど学校といふ緊張はじまる

経済の動向などは予算と呼ぶつくばの街は学問の神の鎮座する山
科学都市未来へ向けて淡々と緑の中にロケットの立つ
人類の未来が走るわが街は今も昔もみどりうるはし
ちはやぶる神代の園から筑波嶺はしばし揺れつも活断層なし
懐に興味なくても経済をおしえる人のあまた住みたる
オレンジの輸入自由化嫌がらせ電話のつづく研究室か
筑波嶺の山はしづかにたたずみぬ歌に謳わる姿のこしつ
大きくも高くもない筑波山ふたこぶらくだのひつそり寝をる
山並みは津々浦々につづけども筑波の山は筑波の山なり
山里の延々つづくを眺むるが関東平野はあまりに広く
筑波嶺の低き山より眺むれば街はつづきぬ富士の裾野へ
ススキの穂富士より高くそびえをり微かに上がる花火見おろす


ドライヤー朝からあてる熱風に凍つた髪はぼうぼうとなる
あさ6じ早起きむすめ餅をはむあと30分寝かせて 寒い
夜明け前いつもと同じ朝だけど学校といふ緊張はじまる
夜明けとはこんなにおそいものかなと時計をにらむ始業式の日
わがために買つた児童書『レ・ミゼラブル』朝の娘のひまつぶしかな
『ああ無情』といふ本はなき今は『レ・ミゼラブル』といふ『ああ無情』
ゆつくりと朝のはじまる気配するキッチンの窓あおく透けゆき
寝転んで本を読むクセ母ゆずりつまらぬことほど伝えゆくなり

投稿者 Blue Wind : January 8, 2004 07:05 AM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?