January 07, 2004

おひさまの届かぬつちのくらやみは温もりだけがすべて 水仙

冬枯れに花の咲かない窓辺にも朝焼け映し葉は輝けり
ひとひらの風の運びし言の葉の枯葉のやうに舞う小道かな

ゆきだるま蹴飛ばしたいなあたたかき冬の陽だまりのんびりおもゆ

鳥の声丹頂鶴の懐かしき北の大地は雪ごもりかな
シベリアへ飛び立つ日まで雪景色鶴の避寒地北の大地よ
パリの地で幻の鳥夢見てたロートレアモン鶴を描きし
東洋の神秘のやみは鶴の夢蛍の幻影ゆくり流れゆ
ランボーの語りし海は一枚の絵の中にある空白の色

花の時期しづかに待つや冬の陽に春の気配は土の中より
おひさまの届かぬつちのくらやみは温もりだけがすべて 水仙
雪どけは土の中からはじまつて泥にまみれて春はおとづれ

ぽつかりと頭上に浮かぶ満月をふりきりキーを差し込むわたし

投稿者 Blue Wind : January 7, 2004 02:12 AM
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