January 06, 2004

アカシアの葉陰にゆらる東陽は冬窓撃ちて吾で止まれり

与はれた愛をことほぎ伝えゆく一人の人から一人の人へと

街をゆくしたたかなるや冬風よゴミの蓋だけ谷にころがし
街路樹のライトも消えるお正月学生街は枯れ葉とともに
元旦の学生街はひっそりと枯れ葉揺らして風は吹きゆく

申年はみざるいわざるきかざると猿に出遭った心得を得る

ココナツの匂いを不意に思い出す光の中のまばゆき碧
言葉など風に吹かれて飛んでゆく潮風のなか無邪気に歩き

東には陽の射すことの少なかれ低き大地はビル翳となる
マレーシア空港あるく黒ベール眼の遭ひてはしづかに逸らす
黒ベールの母は無邪気にはしゃぎをり中東の子ら潮風吹かれ
アカシアの葉陰にゆらる東陽は冬窓撃ちて吾で止まれり

投稿者 Blue Wind : January 6, 2004 10:11 AM
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