こころねのあしきものにも春は来るのどけきひかりみえにしあらば 純さんの年初のぼやき始まりぬ国のため死すを悪と言はれては
朝焼けにはらりとかかる前髪を鏡に向かい少しだけ切る
すみわたる冬の月夜は隔絶にツルゲーネフの『乞食』の似合ふ 貧困といふのは嘘だ虚無なればげにあらずやと愛に飢えたる 父母に届けるために列ならぶアフガンの子の笑顔明るき