September 13, 2003

おさなき日ふと目にしたる厨子王の絵本の挿絵ものめずらしき

吹く風にけだるく揺れる萩の花サウナの庭の窓開けやらぬ
虫の音の秋を告げるや十五夜の過ぎたる庭の熱帯の如く
ふわふわと流るる雲の形かな見るものにぞとゆだねしみたま
おさなき日ふと目にしたる厨子王の絵本の挿絵ものめずらしき
「アンデルセン」「グリム」「ディズニー」カタカナの並びし絵本おとなしく読む
ふりがなの漢字にふられお姉さん ませた気分で衣眺めり
一秋の早く響くや虫の声むし暑き夜をわれと過ごせり
汗まみれ虫の音だにが秋というクーラーなき部屋風吹かぬ夜
秋の夜の月の光に集まれり戯れなるか白き雲闇
咲く花の息の緒刻むしずごころ咲くことでしか己を語れず
吾子の絵をほんのり見やる親ごころ笑みこぼれたりまるい世界に

投稿者 Blue Wind : September 13, 2003 03:32 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?