September 08, 2003

りんさんはなにを詠みたい詠いたいと問われいぶかむ空は黄昏る

祭の日むすめに浴衣着せれどもおやの浴衣は箪笥のこやし
帯紐の足りぬにあわて取り出だす母の小箱にわが名を見つけ
薄明かり大真面目なる詩心の真面目に読めぬ黄昏時よ
天空に気ままなるまま翔けゆく日大真面目なる人の死に絶へ
麗しきかごとの渦のいかにせん過ぎたる日々の戻らざりけり
生きること悦びというその人の地の根しずもるタイムカプセル
ひっそりと目立たぬように息づく日森の木霊のわれを呼びたり
りんさんはなにを詠みたい詠いたいと問われいぶかむ空は黄昏る

投稿者 Blue Wind : September 8, 2003 08:52 AM
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