何もかも忘れぬるため底の根の青き夜の夢水面に浮かぶ
めばたまの黒き影女の召された日名のありしこと不意に知りける
数センチ離るる世界異次元の隔たる壁を原子つくりぬ
近々とすれ違ふ道遠かりし離れゆく川海で出逢はむ
潮かほる磯辺の河の流れゆく向かひあふ町隔てるために
濁流の海を汚すと疎みしも山の水には罪はあらざむ
最初はね短歌なんかとバカにしてのめりこむのは恋にも似てる
ナス・スパの避けて通れぬ秋の味四季をりをりのランチタイムに
街角にたたずむ吾子のランドセル車の中よりおどろき眺む
薄埃かぶれる書庫の未読本さらに積まれるタグと和歌の本
読むほどに脳の構築変われるや樹状気まぐる歌人の回路
さあこれで終わりと言へるその日には指がうごくと確かめばやと