September 06, 2003

ピカピカの背高のっぽの看板の木より背伸びし通りに並ぶ

ピラミッドてんでささえる地球かなそら落ちやまぬ太古の夢よ
ピカピカの背高のっぽの看板の木より背伸びし通りに並ぶ
北に向け流れる店の途切れたる森の彼方に青山浮かぶ
空室の札の並ぶアパートの管理人室洗濯機あり
古本屋棚に挟まれ通せんぼ一方通行出口を探す
シャワー室カーテン揺れる駐車場同好会の張り紙の横
筑波嶺のあおやま飛びしあおとんぼ常陸の風の吹かるるままに
くろかげのひらり飛ぶ蝶水面こゆなだらに並ぶ夏穂のほとり
みおろすぞ木木の切れ間の街並みを風はゆくゆく平野の果てへ

ヨーヨーの音に誘わる土曜日の子等と戯れ歌集取らるる
同じ曲歌手変え聴くやボサノバの半世紀の声にひたれり
さあゆくぞ文学という芝の上寝転びながら夢覚めやらぬ
焼きたての吾子のクッキーつまみぐいアイシングする子等に叱られ
ぬかるみとおもえたみちのカタコトと手押し車ののんびりすすむ

投稿者 Blue Wind : September 6, 2003 03:48 AM
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