September 09, 2007

【トラバ短歌】電ノコでつるくさを切る葉の影にからまりし蟻隠れ住みおる

○ 日が昇り日が照り続き旱魃でうどんはどうなるオーストラリア小麦(字余り)
☆冷凍のさぬきうどんの白色に小雪がまじり冷蔵庫味
☆電ノコでつるくさを切る葉の影にからまりし蟻隠れ住みおる

けっこう、じめじめしてた。

○ 吊り下げた洗濯物を越えて見る どこまでも青く紫の空
☆ながながき一日(ひとひ)を飾る栄光の落つるのを待つ。空、まっしろけ!
☆Tシャツの裏よじのぼる蟻しぼりあげ腹刺した蚊の姿なき庭

本当に庭仕事、きつい・・・

○まさぴんさん  ☆あたし

投稿者 Blue Wind : 06:07 PM | コメント (0) | トラックバック

信じろと言わんばかりにちっぽけな梨を残しつ、炎天の空

信じろと言わんばかりにちっぽけな梨を残しつ、炎天の空

投稿者 Blue Wind : 01:53 AM | コメント (0) | トラックバック

遠い星 近い花火の夏空は 見えぬ花火にいらだちもする

やけっぱち どんぶらこっことうたよめば焼けつく砂も一寸法師
妖精か死んだジジイかネット葬 生きちゃいるけど流れる雲母

ちっぽけな梨をみつけた庭の隅、嵐みやげの折れた捨て傘
葉がふたつ大きくみえるちっぽけなひとつの梨のみずみずしさは

信じろと言わんばかりにちっぽけな梨を残しつ、あまた星浮かぶ

花火にはなりたくないと夜空には星が浮かんで雲にまぎれる
遠い星 近い花火の夏空は 見えぬ花火にいらだちもする

投稿者 Blue Wind : 01:46 AM | コメント (0) | トラックバック

September 08, 2007

こころいたみつかもとの死を生(あ)れてあれ床を討つスーパーボールのくぐもれる音

こころいたみつかもとの死を生(あ)れてあれ床を討つスーパーボールのくぐもれる音
テレビには我が儘にして魔力あり しのびよる声割れてしまえば
苛立ちは床うつボール澄み切らず逃げ場なくした響き重かろく
細々と星にまじりて飛ぶ光り飛行機の点いみじくも夜

投稿者 Blue Wind : 10:00 PM | コメント (0) | トラックバック

鍵の音背にうけてなお脱げぬ靴まどろこし昼、眠気と吾子は

憎悪にも似た夢のごときまひる陽は雲へ雲へと彷徨うがごと
灼熱にとりのこされたままドアあけぬ文字おどるわがハンドルは
折れた傘 どこから飛んできたものか台風の朝、灼熱の昼
ひんやりと薄暗がりの玄関で飛び出す犬と脱げない靴と
鍵の音背にうけてなお脱げぬ靴まどろこし昼、眠気と吾子は

屋根のうえ歩く人みてありきこと初めて知つたアパートの尾根

投稿者 Blue Wind : 03:14 PM | コメント (0) | トラックバック

September 07, 2007

蝉の声、スコールの海、蝉の声。雨の響きは家のガラス戸。

蝉の声、嵐の声のくりかえし。雨の音さえかんかん一つ。
蝉の声、スコールの海、蝉の声。雨の響きは家のガラス戸。
台風を待っているよな今宵にはひかり漏れいづ冷蔵庫あり
予約などなけりゃいいのに明日朝は同じこと思う患者とあたし
台風の前にあらくさ刈りこんで顰蹙だろか風がわるかろ
のんびりとうたでも詠めるあらしの日、はよ来いあらし、はよ来いねむり
真夏日と嵐の夜とくらぶれば飽きてしまった熱のおもいで
ぐったりと終わった夏を背にのせてキーボード打つ気だるいしごと
台風のニュース被害と申すならこの3日間暇もてあます
どしゃぶりはまだましなんです夏だから。日照りと雨のくりかえす朝
台風に寸暇惜しんで鳴きつづく蝉のいる夜の静寂やぶり

投稿者 Blue Wind : 12:17 AM | コメント (0) | トラックバック