やけっぱち どんぶらこっことうたよめば焼けつく砂も一寸法師 妖精か死んだジジイかネット葬 生きちゃいるけど流れる雲母
ちっぽけな梨をみつけた庭の隅、嵐みやげの折れた捨て傘 葉がふたつ大きくみえるちっぽけなひとつの梨のみずみずしさは
信じろと言わんばかりにちっぽけな梨を残しつ、あまた星浮かぶ
花火にはなりたくないと夜空には星が浮かんで雲にまぎれる 遠い星 近い花火の夏空は 見えぬ花火にいらだちもする