September 27, 2010

360年

今日、日曜日の御ミサに、360年ぶりにカミングアウトした隠れキリシタンの人が来た。

平戸出身の人で、美しい海や教会の写真を持ってきてくれた。その美しい海で、70人の殉教者が帰天して以来、彼の家族たちはずっと隠れキリシタンとして生きてきた。たまたま同窓会があり、隣の町では教会が建ち、それに励まされてやってきたというが、彼の母親の話によると、360年ぶりに公にクリスチャンであることを表したというから驚いた。

360年・・・・・

迫害されて殺されたくはないし、その平戸の地域に住む人たちはずっと信仰を隠して生きてきた。

こんなに平和な世の中になっても、緊張でがちがちになって告白するように、写真でいきさつを説明していた。殉教していった人たちのことを思うと、長い間、教会にも来られなかったのかもしれない。

もう、ずっと昔のことのように思っていたが、いまだに終わっていない。自分には関係のないことのように思っていたが、罪の意識と信仰の板挟みになりながら360年・・・

***

つくば教会の献堂25周年の記念式典があった。

当日はものすごい雨。テントの張り直しを手伝っているうちに、わたしの40肩は治っていた。本当は受付が担当だったのだが、あれだけ雨が降ると、テントを直したり、椅子を拭いたり、ちまちますることがある。

わたしの代母は、「無理しなくてもいいのよ」というスタンスなので、いままであまりその手の行事には参加したことはなかったのだが、誘われて参加。献堂の頃から来ている人達が結構いる。初期の頃は、まだ借金が残っていたので、世帯ごとに寄付金の割り当てがきたと言っていた。

わたしは小さな教会だと思っていたが、茨城県の中では一番大所帯の教会らしい。役員の人たちはよく見かけるが、それ以外の人たちは来たり来なかったり。来月は堅信式があるので、わたしも突然だが、受けることになった。

この前、ふらっと常総教会へ行ったとき、シスターに洗礼名は変えられないと言われた。それよりもその意味を考えるために、わたしはもっと勉強しなさいと言われ、勉強会に参加することにした。が、しかし、大雨の日、教会へ行ったら、わたしのほかには誰もいなかった・・・

でも、今日、役員の人から電話があり、堅信のときに霊名を変えるかどうか尋ねられた。この前、シスターに変えられないと言われたばかりなのに。

そもそもなんとなく成り行きでついた霊名で、しかも洗礼式の際、突然、神父さんが名前を間違え、面倒なのでそのままにしてしまっている。名前が決まったら堅信を受けようと思って考えていたら、代父に声をかけられ、堅信を受けることになってしまった。しかも、シスターは変えられないと強く言う。

与えられた名前は、簡単には変えられないのかも。わたしにとっては、意味のある名前なんだろう。

(ルカ 21. 5)

教会、か。

投稿者 Blue Wind : September 27, 2010 01:13 AM | トラックバック
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