今日の日はしあわせだった。今日の日は同じ時刻に時を刻みし。
水仙は暗がりのなかひっそりと背中まるめてこそこそと咲く
あらくさが春が来たかとまちかまえ、猶予がほしい庭の秒読み
何もせず何かをやつて、気がつけば一日(ひとひ)が終わる春景色かな
うすぺらなページの栞動かせどじっとしたまま先は動かず
(ルカ 5. 27-38)