March 25, 2007

翻弄

一体全体、世の中どうなっているのだか・・・

タミフルが品薄の年には予防接種がワクチンが不足し、今年のようにインフルエンザの流行の出足が遅いとタミフルの副作用で大騒ぎしている。代用薬として、リレンザはすでにメーカーにはなく、問屋に問い合わせても入手困難な状況。ほかにも、A型なら代用薬があるらしいが、このところB型が流行り出し、残るは漢方くらいか。

毎日、クリニックにいて、インフルエンザの患者さんを相手にしていても、わたしは今のところ感染していないらしい。自分的にはだるくて熱っぽいと思うのだが、熱を測っても平熱。う〜む・・・

マスクは苦しいし、空気が充満したところでマスクをしていると、話しているだけで苦しくなる。そこでマスクもしないで働いていると、たまにマスクはしないのかと訊かれる。

「感染したら、バカンスですから・・」

と答えている。

病気にでもならないと休めない。

開院以来、ノロだのインフルエンザだの、あるいはマイコプラズマや各種感染症の人たちが毎日来院している。その都度、看護師が消毒して歩き、わたし的には消毒薬の匂いにやられて、時に声が出なくなるほど。そっちのほうがよっぽど苦しい。眼がしょぼしょぼする。

すると、花粉症かもしれないと言われる。

家にいたら何でもないのに、そりゃないだろうと思うのだけど、慢性的に風邪かもしれないし、それでいて熱がないから花粉症なのかもしれないし、だったら薬を飲んだほうがよいかと思えば、これがきりがなくなる。眠くならない風邪薬はないし、眠くなったらひたすらつらいだけだし、熱っぽいからと薬を飲めば胃がやられる。だったら、胃薬を飲もうか・・・という気分になり、そうなると薬漬け。

というわけで、患者さんには処方箋を渡すが、わたしは薬は飲まないことにした。

問屋さんが来て、タミフル警報のビラを置いて行ったその日、メーカーさんが患者でやってきて、本当にインフルエンザに感染している。で、タミフルを出す。話を聞いたら、このところ何十件もタミフルについて説明に回っているらしい。今のところ、うちで処方して事故が発生したという報告はないけれども、世の中の風潮には勝てないと思う。

もっと面倒なのは、今頃になって予防接種をしてほしいという人たちで、通常抗体が出来るまでに2週間は要するし、それでいて通常ワクチンの効果は5ヶ月。人によってはもっと短いのだろうし、ワクチンの効果が消えた頃にインフルエンザが流行しているかのような今年の状況は、なんともはや・・・

もっと厄介なのは、インフルエンザの予防接種を受けたにもかかわらず、さらに感染したらどうしても困るからと先に抗ウイルス薬を飲んでいても感染する人。

そうなると、ますますなす術なし。

世の中の大多数の人たちは元気なような気もするし、わたしのようにウィルスを浴びまくっていても感染しない人間もいる。あまりにも個人差があり、そういった傾向は何もインフルエンザに限ったことでもなく、たまに診察室から大きな声が聞こえる時は、何か患者さんと不一致がある時なんだろうな・・と経験的に学び始め、患者さんとポツリポツリ話をしながら、この患者さんは次からは来なくなるだろうかと不安に戦き、すっごく神経的に参ってしまう。

ヒマな時間に、夏のバカンスの計画を立てながら、ネットをやっていて何が悪いのさ・・・

来年のことなどまるでわからない。

投稿者 Blue Wind : March 25, 2007 03:09 PM | トラックバック
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