ちっぽけなあらくさみつけペチュニアに似てる気がして、野原を歩く。 一年草風に運ばれ明日のこと知りはしないと去年を忘れる おもしろいおもちゃのような熊手もち吾子の植えたる百合ひっかける 土掘れば顔に似合わぬ根の張りぬどくだみの葉の可憐さに泣く 水仙の告げゆく春の始まりは一枚の葉さえまとわぬ木立 古き葉を落として新芽隠したる春待つ木木に風は吹きぬけ ひんやりと吹く風とばす時さえも待ち遠し春、今や水仙。