March 13, 2006

アシジの宿屋

本当に昨今の風潮を考えると、憲法を改正して、防衛庁の職員をまとめて前線に送ってやりたくなる気持ちも理解できる。ミサイルが発射されても気が付かない、談合、汚職、天下り、その他諸々改革の最中、税金の無駄遣いと言われても無理はないような気になってしまうし・・・

ちなみに知り合いの女性自衛官たちはまとめて転職。海外への派兵が決まったときに辞めた。もともと職業訓練がしっかりしているし、民間の人たちより体力もあるし、そういう点で再就職先も見つかりやすいそう。まあ、これが男性なら、それこそドロップアウトしたら人間失格扱いされかねない。その点、女性は気楽なのだろうか。

公務員の街に住んでいるせいか、あるいはスーパーすらない時代から国家公務員という理由だけでやってきた人たちが多いせいか、今回、都心の官舎の売却に際し、まさか公務員から不服申し立てがあるなんて想像もしていなかった。理由は、夜遅くまで働いているのに遠くには住めない、というのが言い分らしい。おそらくは民間だったら考えられないようなことを平気で言うところも公務員的なのかも。まあ、基本的に9時5時の世界だから、残業がきついというのも変な話だし、普通の公務員だったら、書類の途中で文が切れてもその翌日に続きを書いても気にしないタイプが多い。

それにしても改革ラッシュ。

若者は正直で、このところ防衛大学校に1次で合格しても2次は辞退してしまうそう。一般の国立大学の競争率が軒並み下がったことも関係しているのかもしれないし、親の立場にしてみたらさすがにいやだよね。給料貰いながら学生やれるというのが魅力だったが、近頃ではお金を払ってでも辞めてしまう。

医学部の学生も少子化の影響で、産科と小児科への希望が極端に減っている。なんてわかりやすい世の中なんだろう。で、今度から僻地と救命救急と産科と地域医療というのを無理やりやるような仕組みになってしまう。

JALだって倒産しそうだと言うし、それならJALのかわりにANAに国際線のフライトを一手に引き受けてほしくなる。

中学の教科書を貰ってきた。昔と比べると主要教科の教科書は薄くなり、そのかわりに技術・家庭・音楽・器楽・保健体育の教科書があまりにも充実しているので驚いた。英語の授業も公立では週に3時間だけ。ちなみに私立では8時間くらい組んでいるのでは。

***

どこでこんなに歯車が狂ってしまったのだろうか。

まあ、いいや。
なんとなくアシジの宿屋にパパさまの写真が飾ってあったのを何となく思い出した。イタリアの田舎なんてものはイタリア語以外は通じない。英語もフランス語も話さない。フライドポテトを頼むのに通訳が要るようなところだもの。うちのダンナみたいに、日本にきたら日本語話せ、というタイプだと、イタリア語以外が通じないイタリアのおじさんに変に共感していたのを思い出す。そういうものなんだろうな。

公立は大変。ゆとり教育がやばいと思ってもすぐには改正できない。私立なら学校ごとにカリキュラムがつくれる。

イタリアでさえ皇帝派と教皇派が年中すったもんだしてきたわけだし、それを考えるとそういうことはあってしかるべき。日本人としては自衛隊を前線に送れ、と言いたくなるような昨今、そういうサタンのささやきを止めてくれるのがアシジの宿屋のヨハネ・パウロ2世。

まあ・・・
娘の教育を国に任せてはおけない。
ってことか。
なんせ、国があんな風。

投稿者 Blue Wind : March 13, 2006 01:02 AM | トラックバック
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