March 02, 2006

滅亡を知らぬ国

聖書は、列王の書下から一気に歴代の書上を駆け抜け下に入ったところ。

列王の書下は、バビロンの捕囚までが書かれている。正直、国家が滅亡するという感覚がないため、イスラエルとユダの衰退する様子に面食らっている。国が衰退するにつれ、略奪を回避するためにアッシリアに貢ぎ物を届けたり、異教をそのまま取り入れたり・・・

とにかく壮絶すぎて。70人の王子を殺して敵国に寝返るとか、王が自分の息子や娘をいけにえにしたり、火の中を歩かせたり、飢饉から食人の話まで出て来る。

歴代の書になると、話が整理され、都合の悪い部分はカットされ、記述的内容が主になる。サムエルの書から通読すると、ほとんど同じ内容の反復なのでそのまま一気に読んでしまう。たまに、おや?という部分があるけど、深く考えないことにした。ただ、作者も書かれた年代も違うから、と思うだけで・・・

ただ、イザヤ・ベンダサンが日本を世界の別荘と呼ぶ意味や、アインシュタインが来日したときに、ごく日常的な光景のスナップを撮っていたことを、何となく思い出した。

よくもわるくも、侵略という意味では日本はあまり値打ちがない気がする。せいぜいアメリカくらい? 要するに、資源があるわけでもないし、国土の7割は山だし、地震や台風はやってくるし、夏は暑く冬は寒くこんなに不経済な国はない。秋葉原を略奪しても、機械は壊れたら終わり。雨に濡れたら故障する。まだ使えるような自動車やパソコンも捨てられてしまうし、食文化も違うし、日本人だから日本に住んでいられるような気がするほど手間ひまのかかる国。

それがいいのかもしれないな・・・

投稿者 Blue Wind : March 2, 2006 01:00 AM | トラックバック
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