February 28, 2006

シーア派のほうが多いの??

その昔、わたしが高校生のとき、たしかイスラム教はスンニー派が多数派でシーア派は少数派だと習った記憶がある。教科書っていい加減・・・

イラクで選挙をやったらシーア派が勝った。つまり、多くの国民はシーア派。それを少数のスンニー派が支配していたため、フセイン政権が倒れたら一気に流れが変わる。フセインに弾圧されていたイラクのシーア派の人たちはイランに亡命していた。イランといえばホメイニ。

シーア派の人たちは弾圧されてきたため貧しい。豊富な資源の恩恵もなし。
それが一気に逆転すると、資源が豊富なのはシーア派の人たちとクルド人たちの住む地域。スンニー派の人たちの生活は苦しくなる。ましてやイラクが分裂したら終わり。

イラクのシーア派を見て、周辺の国々のシーア派の人たちが立ち上がる。

すごいな・・・
戦争というより、一種の宗教革命みたいになってきた。追い込まれたスンニー派の人たちが武力でシーア派を弾圧している。モスクまで破壊。無差別テロ。

イランを始めシーア派の人たちの反米感情は知っているけど、そのことを脇に置いて眺めれば、心情的にはシーア派の味方をしてしまう。信仰心が篤く、貧しい人たちが武力で虐げられて、信仰心のない人たちが聖戦を呼びかけている、というのはどうも・・・何かものすごい誤解があったような気分で、近頃のイラクのニュースを眺めている。

投稿者 Blue Wind : February 28, 2006 02:57 AM | トラックバック
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