February 25, 2006

イジメ過敏症候群

そろそろフィギュアのエキシビションが始まる。もう一日が終わってしまったのか・・・という気分。このところ、さすがに寝不足で、フィギュアを観るために夜中に起き出していたため、いつが一日の始まりなのかわからなくなっている。

それでも、荒川静香選手の演技が始まる頃はすでに朝で、娘と一緒に観ていた。なんか、観ながら緊張していたのが自分でもわかる。選手が緊張するのは当たり前なんだけど、荒川選手の金が決まったとき、一気にホッとしたというか、脱力感と眠気に襲われた。

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その前日、めずらしく娘から迎えに来てほしいと電話があり、学校へ行ったら友達といっしょに校庭で教頭先生と話している。どうもイジメだか喧嘩があったので、教頭が子どもに事情を訊いて説教していたらしい。

わたしはまるで事情がわからないので、クルマの中で子どもたちに事情を訊く。そのまま発進しようかと思ったら、教頭先生が来て、ドアを開けて話の続きをするので、聞いていた。担任は、別件?でイジメがありどこかの公園へ行っているらしい。教頭に、あと2人いた子たちは親が迎えに来たので先に帰ったと言われ、ドキッとしてしまう。一体、何事かと・・・

子どもたちの話はまとまりがなくてわかりにくい。どうも担任の先生に言われたことがトリガーになっているらしいが、それも言うことがバラバラでわからない。被害者?は娘だけではなく、もう1人仲の良い子がその日たまたま欠席しており、その子ももしかするとイジメが原因で欠席しているのではないかと教頭先生が疑っているのがわかる。

・・・・・・・ようやく翌日改めて事情を訊く、ということで教頭先生が解放してくれたので、そのままクルマの中で子どもたちの話が聞けた。

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話を整理すると、この6年間、娘のクラスではずっとイジメがあり、低学年のうちは悪さをする男の子はどこでもいるということで終わっていたのが、高学年になると逆転し、イジメっ子のほうが集団で無視されたり、女の子たちにきついことを言われたり、すっかり虐められる側になってしまっている。そこで、担任が2時間くらいかけて、「このままこの問題を中学まで持ち越していいのか?」と説教したのがそもそもの始まりらしい。

イジメというか・・・
ちょっと前までは、その男の子に何かされてもひたすら無視しろ、という伝令が先生から下っていたのはわたしも知っている。さらに、その男の子が、自分で自分の首を絞めようとしたり、被害妄想で暴れ出したり、ガラスを割って大怪我したり、そういう異常行動がエスカレートしているのもわたしは知っている。ところが、案外、先生というのはそういう事情を把握していない。「首を絞めたと言っても、本気ではないから」と先生が言うので、あっけに取られる。本気かどうかよりも、異常であるには違いない。

クラスの中には相当緊張感と嫌悪感が蔓延しており、そのはけぐちとしてイジメも生じる。それも面と向かったものではなく、ベランダに「死ね」といたずら書きがあったり・・・それで、さらにそういういたずら書きをした者を追求することになり、先生曰く、「そういう卑怯なことをするな、言いたいことがあるなら面と向かって言え」という説教につながったらしい。

ここで、先生の名誉のために言うと、そういうクラスの状態を放っているわけでもないし、世の中は不審者情報や交通事故など、もっと教師の仕事が増える状況にあり、登下校のときには交通事故のあった交差点に先生が立っていたり、不審者対策のための強化、クラスで何かあったときには速やかな対応など、傍から見ていても大変だなあ、と思う。

子どもたちの名誉のために言うと、むしろ真面目で、実際には虐めているというより、それに耐えている時間のほうが長いだろう。そこで、何か不満があったり、言いたいことがあったときには書いてその中に入れるという箱が設置された。すると、出るわ出るわ大変なクレームラッシュ。

わたしから見れば、要するにボーダー系の男の子がいて、そのテンションの高さに周囲が耐え切れない、というのが実情に近い。それは子どもの責任ではないと思う。適切な治療なりカウンセリングを受けて・・・と以前から思ってはいるが、そういうプライベートなことは公にはされないがゆえに、どうなっているのかまるでわからない。

でも、教育現場というのは、むしろ教師の責任とか、家庭の責任とか、さらに子どもたちの指導という立場で考えるために、「それはそうじゃないんだよ」と誰かが言ってあげないと治まらない。このままこの問題がエスカレートして中学まで持ち越されたらそれこそ学校の責任問題になりかねないため、新しく赴任してきた教頭先生が陣頭指揮を執って、この問題に取り組んでいるらしい。・・・・・・・・が、このため、生徒からは評判が悪い。教頭先生は何も知らないのに・・・ということになる。

その流れがあって、「私達は○○君と同じ中学へ行かなければならないのに」という不満が爆発し、たまたま同じグループ内の子の中で喧嘩みたいになった、というのが今回の事件の概要らしい。まあ、うちの娘は私立へ行くことになったので、そういう点で何かきついことを言われて泣いてしまい、そこに事情を知らない教頭が来て、大勢で1人の子をバッシングしている、という風に捉えてしまった。

***

今日はどうなるのか心配していたが、昨夜テレビを観ながらケラケラ娘が笑っているときに友達から電話があり、結局、○○君と教頭先生の無理解でおおげさなことになってしまった、ということで決着したそう。

こっちまで神経がピリピリしてしまう。世の中がおおげさすぎて、ついていけない。

投稿者 Blue Wind : February 25, 2006 03:17 AM | トラックバック
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