February 02, 2006

【今日の短歌】 氷点の上で降るのか冬の雨。氷点の下の雪より過酷。

どしゃぶりに牛が鳴いているようなワイパーを聴く。ゆきどけの冬。
卒業にカウントダウンが始まった学校までのみちのり遠く
ひとつだけ自慢のできることがある。校庭の隅の四葉の多さ。
どしゃぶりにたたずむ教師信号の色によく似た傘を広げて

氷点の上で降るのか冬の雨。氷点の下の雪より過酷。
生存の確認されたあらくさが濃いみどりでこちらみつめる
春の日はいつも突然やってきて雪か雨かととまどう薄日

投稿者 Blue Wind : February 2, 2006 02:02 AM | トラックバック
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