赤ちゃんの笑みすこやかな寝顔抱くフィリピーナの緩みたる冬
立ち寄った初めての店マックには見覚えのあるほくろに出遭う
マックにはきまじめすぎる見習いに家庭の主婦の立ち姿思う
子を抱き子は歩き出し子の匂い連なるような昼さがりかな
この先は湖なのか河なのかいくつ過ぎたか交差点の道
ゆうやけがまうしろにあるドライブはミラーの角度みがまえてみる
受かったらおしまいなのよ、お弁当。寝坊の朝にけだるくも詰め。
結婚が10年遅くなったなら孫の顔まで20年過ぐ
祖母のこと一つ羨む古はわが年の瀬に孫抱く人おり
墓場まで突っ走るにはだるだるなひねもすはゆく。さて何しよか?