October 27, 2005

不透明な透明

それにしても見事だ。
どうやって考えても、家と学校と教会しか出没スポットがない。それ以外に思いつくところと言えば、教会以外唯一彼女の勤め先だった日赤くらいのもので、それすら学校の隣。お子さんに母親のことを尋ねられてもわたしが知っている以上のことを誰かが言うとは思えない。

離婚して実家に戻り、教会の事務をしているだけではとても子どもを引き取って育てるということも無理だろう。で、子どもは姑さんが世話している、と。

あー、おそろしい。とても他人事とは思えない。

が、しかし・・・・考えてみれば、孫は孫だからそれなりに可愛がってくれているのだろうし、父親は医者だし娘が生活に困ることはない。自分ひとりが生きていくだけなら、細々と。

なんかなぁ・・・・そうやってさばさばと割り切ってしまえば、他人が考えるほど彼女が不幸だったとは思えない。

----お母さん、どんな人?

そうやって尋ねられても、教会へ行きなさい、で終わり。ほかに何を言っていいのかわからない。とても真面目な人、としか答えられない。少なくてもほかの面をわたしは知らない。

なんか、不思議。入学式の電車の中から一緒で、その後気がつけば、クラブも学科も同じ。それでいて細かくはまるで正反対。

彼女が幸せだったかどうかはわからないけど、とりあえず不幸でもなさそう。ある意味、幸せな人生かも。

投稿者 Blue Wind : October 27, 2005 01:37 PM | トラックバック
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