August 29, 2005

ぐったりな一日

今日はもう、くたくた・・・
朝からオープンスクールへ行き、その後、展覧会へ行き、一日中誰かと話していた気がするくらいよくしゃべった。あーだるだる。

なんでも経験なので、学校の個別相談会というのに参加する。そこで先生と話す。

なんかね・・・・銀行員と話しているような気がして、まさしく・・・・なんと説明していいのか・・・・・駆け引きというか・・・・・・う〜む。

何から、というか、何を話していいのかわからなかったので、スクールバスのことを訊く。午前便・午後便のバスの数とか。・・・・・まあ、つまらない質問ですな。それでいてさりげなく「塾の先生に東京の女子校を勧められているのですが」ということをほのめかす。TXが開通したから・・・状況が掴めない。つくばから都内へ行く生徒が増える一方で、その逆もありうる。

次に話題を変えて、「将来は美術のほうへ」と切り出す。(・・・・・・・・なんか負けそう、これでは。)それで路線を変えて、「美術ではなかなか食べていけないですから、本音としては獣医とか」と言う。すると、はっきり医学部や獣医学科は推薦(大学での)は難しいと言われた。

あっさり語れば、「ふふん、どうせ勉強ができないんだろう」くらいに内心思われていることがひしひし伝わってくる。

そこで、この辺でズバッと訊く。「推薦と一般入試とどちらで受けたほうがいいでしょうか」と。つまり、美術で推薦というとどの程度バリューがあるか?ということを知りたいですよね・・・正直。

まあ、一般論としての回答があり、一般入試というのは試験の成績がすべてだからという説明。推薦というのは、たとえば野球や剣道などでトロフィーを貰ったとかね・・・だとすると、監督推薦を貰って来い、みたいな流れがあって、中には本当に面接の時に実物のトロフィーをいくつも担いでやって来た生徒がいて、それならペーパーで、というのが発祥らしい。

そこで一言。「だったら受験校へ入れて、東大を狙ったほうがいいですよね」と微笑む。だって、せっかく大学の付属中学に入学しても外から受験するより推薦のほうが難しいとかね・・・この一言で、先生の態度がコロッと変わる。正直、「東大」というセリフがこんなに効果があるなんて・・・恐ろしい。「医学部」ではダメ。だって医者の子は多いし、大抵は付属だからという安易な考えの人たちが多すぎるから、先生も慣れすぎている。

しかも、個別相談会の順番待ちをしている間、隣の教室へ優先的に案内された金髪のおばさんがいて、その時先生が、「特待についてのご相談の方はこちらへどうぞ」だって・・・グサッ。受験の世界は成績がすべて・・・(泣)

そこで、「東大」という流れで押してみる。つまり、県立では本人が美大へ行きたいと言っても、先生が「東大へ行くのも才能だ」と東大をプッシュされるという話を振る。つまり、「先生ならどのように指導しますか?」ということを訊くわけ。

その後、留学の話やら、二国をやらせないのかとか一般的な会話をしながら、娘のいる教室へ戻る。そこでは美術の授業が行われている。それ以前に、廊下などに展示してある絵を眺めて、あまりのレベルの高さに驚く。正直、その中学校はまだできたばかりでバカにしていたのよね・・・が、しかし、めちゃくちゃレベルが高い。講師が商業出版系の人で、小説などの表紙絵を描いているそう。

わたしね・・・今まで美術教育ということで学校を見学して、学校教育→美大という流れでしか眺めていなかったせいか、それにより目からうろこ。普通だったら高校2年を過ぎて、あるいは専門学校や大学へ進学してから学ぶんじゃないかなーということをすでに中学生のレベルでやっている。今回は小学生相手にどんな授業をするのかと思って。まるで同じレベル。ロジカル。教えるのも才能。

そこで次に、その話を美術教室へ行ってする。美術教室の先生もそこの中学校のことはまだ出来たばかりで様子がわからないため、忙しいにもかかわらず話し込む。

美術の世界のことなど知らないわたしが説明するのはかなり困難だった。それでもどうにか事情を説明し、娘は今まで自分が習っていなかったことをやらされたため、体験学習で描いた絵を先生には見せたくないらしい。見せたら簡単なのに・・・と思いつつ諦める。

それでいて娘の美術教室の先生ももともと商業出版系出身。ふたつのことを同時に理解してくれるというのはありがたい。

つまりね、あっさり語れば大手の広告代理店に就職できるのならいいわけさ、親って。食べていけるもの。が、しかし・・・・今はこういう時代だし、たとえば東京芸大を卒業したというだけで企業からボイコットされてみたり・・・そういう現実を考えると、いかに美術の世界が混沌としているかわかるってものだわ。

美大進学系の児童教育の中の美術教育という点で考えると、都内の名門私立小学校への就職が決まっている先生の話とかね・・・そういう世界へ進むなら、レトロでアカデミックなほうがいい。ところが、商業出版系だとそういうわけにはいかない。しかも、専門学校などの乱立で近頃ではカタカナ職業を名乗る人たちが増え、その大多数の人たちが就職活動の際、電話だけで断られているという現状・・・

しっちゃかめちゃか・・・

ちなみに某高校の美術科の受験の際、面接で、「漫画家になりたい」と言ったら落とされたという話もあるんですが・・・(わたしが言ったんじゃないですよー!ちなみに・・)

もっと言えば、わたしは就職の面接に行ったわけじゃないんですよー・・・疲れるぅ。

・・・・・・・・だるだるになりながらも、とりあえず、美術教室の先生に推薦状を書いてもらうことにした。要するに、美術で推薦状を書いてもらった以上それで入学してしまったらそれなりにそこの授業についていけないというのでは困る。それに関しては何の問題もないということで、美術教室の推薦を勝ち取る。実際に学校から連絡があるらしいのね・・・ペーパー・・・書類に書いてあることに嘘がないかどうか。推薦に偽りあり、とうのでは次の子たちに迷惑がかかるでしょ?その点では学校と同じ。快く引き受けてくださったことに感謝。

が、しかし・・・・
もうそれだけでもだるだるなのに、今度はオープンスクールへ行かなかったダンナからの攻撃が始まる。つまり、獣医学科への推薦も出せないような学校へ行かせても無意味だから、それなら受験校へ入れて東大を狙わせたほうがマシというのが彼の本音だからね。おちびなんて泣いている。

今日、学校へ行った感触として、娘はその気になってしまっている。つまり、そこの学校へ行きたいと思っちゃったから大変。制服が可愛いとかスクールバスがあるとか、子どもの発想や反論ってその程度でしょ?でも、実際にはそこの学校でがんばりたい、つまり絵の勉強を続けたい、という強い希望が発生し、かつ入れそうなニュアンスなので、すっかりその気になってしまっているという・・・(まあ、推薦を落ちる可能性も結構あるんだけどね、ラッキー??)

アーだるだるだるだるだるだるだるだる。
まだ自分の受験のほうがマシ。
なんか、ぐったり・・・・

投稿者 Blue Wind : August 29, 2005 12:14 AM | トラックバック
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