August 27, 2005

ややこしい若者

新婚旅行でハワイへ行った時、どこで話したのか忘れたけど、「私たち、年に4回ハワイに来ているのよ〜」とうれしそうに話している中年(以上)だと思うおばさんたちがいた。わたしはひたすら驚き、「わたしだったら世界中回るけどなぁ・・」と答えた。するとあっさり、「ハワイに来たいから働いているのよ〜」とおばさんたちはにっこり。

今頃になってなんでそんなことを思い出したのか不思議だ。

いや・・・・美大を出て普通に就職したはずのダンナの姪が仕事を辞めて、その理由が「やりたい仕事じゃないから」と言っているからなのかもしれない。何のために働くのかわからない、とか、いろいろなんですな、今の若者は。ニートではない。スケッチブックを持って、あちこち面接に行っているらしいから。大抵は、奇抜なものは扱わない、という理由で断られるそう。(どんな絵を描いているんだろ?)

アートな人たちって正直我の強い人が多いから、結構大変そう。普通の仕事だったらいてほしいけど、そっちでは要らないって言われたら傷つくのもわかるような・・・それでも負けずに歩いているのかと思うとずいぶん変わったなぁ・・というのが率直な印象。昔はすごくおとなしくて、常識的で、・・・というか、今でもそうなんだけど、おそらくは美大で鍛えられたのだろうか?根性を・・・

それとは裏腹に、わが家ではあっさり方針を変更。その話とはまったく関係ない。ただ、これもある意味ネットで学んだことなのかもしれないけど、アートはきつい。それならその前にきちんと手に職ではないけれど、親が死んでも大丈夫なように娘に仕事を持たせたい。

というわけで、プロボウラー、獣医、など、何か食べていくための方略を。一つだけでは足りない。普通に企業にお勤めして辞めて再就職が難しいというのはどうも好ましくない。人間やりたいことを続けるためには金がいる。そのために働け、というほうがナチュラルな気がするけど、どうなんでしょうか。

ハワイで出会ったおばさんたちは、すっきりしているもの。要するにハワイが好きで、ハワイに来たい。だから働く。それだけ。

ハワイでなくても、バッグが欲しいから働くとか、服が欲しいから働く、のでもいいし、家を買いたいたいからとか、バイクが欲しいからでもいい。要するに、何か目的があって働くというほうがわたしから考えれば理解しやすい。

にもかかわらず、今は生き甲斐のある仕事とか、やりたいこととか、さ。おおげさでおおげさで・・・

ハワイへ行きたい、それが楽しみで働いている、というのも生き甲斐だろうし、それが無くなったらもしかすると仕事を辞めてしまうのかもしれないし、それくらいシンプルで楽しそうだった。生き甲斐ってそういうシンプルなことだと思っていたんだけど、どうなんでしょうか・・・・わからん。

娘の偏差値を上げるとか、東大を受験させるとか、絵の勉強をさせるというのもわたしの生き甲斐でして、親って単純だから成績が上がったり、絵が上達するとすごくうれしい。われながらくだらないと思いつつも生き甲斐なんだから仕方が無い。

勤労の喜びも子育ての喜びもささやかなものかもしれない。でも、そういうささやかなことだからこそ生き甲斐にもなるような・・・おおげさなことはやりがいはあるかもしれないけど、生き甲斐とは逆のベクトル・・・つまり死に甲斐みたいな気がして好ましくない。

ババアの戯言として言えば、なんで、ささやかなことに生き甲斐を見出せないのか不思議だ、いまどきの若者たちが。ババアはオトとマリの世話をしているだけでも生き甲斐なんですけどね。あっ、今頃何してるかしら?って気になって仕方が無い、ちょっと留守にすると。

逆にぜんぜん気にならないことだけど(忘れていたいことか?)、それでも雑草は勝手に伸びているし・・・・やることは絶えない。

投稿者 Blue Wind : August 27, 2005 01:41 AM | トラックバック
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