あえて反論を予期しながら、やっぱりネタにしてしまう。55歳の女性が群馬大学の医学部を受験し、合格最低点を10点以上も上回っているのに不合格になり、入学許可を求めて提訴したという事件。
うちのダンナなどはこの女性が気の毒だと言っているんだけど、わたし的には60歳を過ぎた人が今さら研修医のハードワークをこなせるとは思えないし、群馬大の判断は妥当という気がする。それでね、ダンナが気の毒がっているのは落ちたことではなく、だったら最初から年齢制限を設けるなどして、最初から合格しないと通知するべきだったこと。
正直、文系のわたしとは違って医学部は朝から晩まできついし、やっと医師国家試験に合格したと思ったら、その昔は時給10円未満で働かされ(今はそういうことはなくなったそうだけど)、研修医の頃は当直は多いし、真夜中でも平気で呼び出されるし、大学を卒業してから最低5年は働かないと満足に仕事の一つもできない、という実情を考えると、55歳で受験して、すんなりいって卒業が61歳。それから仕事を覚える頃にはすでにリタイアを考える年齢・・・常識で考えても、せめて40代の働き盛りに合わせて30歳までには医者になっているのが望ましいのではないかと。
それよりも前に、この提訴している女性には、少しは若い人たちを育ててあげようという親切心がないのかと不思議でたまらない。55歳で医学部に入学し、ようやく働ける頃には70歳・・・それなら若い人を優先して合格者を出すという試験官の判断があながち間違っているとは思えないんだけど、どうなんでしょうか。
せめてあと10歳若ければ、とか、20歳若ければ・・・というセリフは他人事じゃないんだけどね。考えてしまう。
投稿者 Blue Wind : July 12, 2005 11:35 PM | トラックバック