July 11, 2005

「中国は人口が多すぎるから・・」

さすが台湾、さすが国民党・・・
と思うことがある。

この前、『ワイルド・スワン』 の書評を書いていたとき、ついでに書きたかったけど、やっぱやめとこ、みたいな。

うちのダンナの大学の先輩に台湾人の医師がいる。すごく優秀で人柄もいい。台湾の大学を出てから、留学で日本の大学へやってきたのだから、何年学生をしていたのだろう。当然、家族も一緒。子どもは日本で生まれて日本人らしい。そこがいまいち理解できないんだけど、国籍ってそういうものなのかも。

初めてお会いしたとき、多少の社交辞令もあって、「今度、中国語を教えてください」と言ったら、ニヤニヤ話を逸らされてしまった。奥さんの話によると、台湾社会は大きく3つに分かれるらしく、一つがもともとの台湾人、もう一つは中国国民党の流れの人たち、もう一つはよくわからないけど、そのどちらでもなく台湾に住んでいる人たちなのだろうか。

わたしは昔からズケズケと尋ねるほうなので訊いてみる。なんで、日本なんかに来たのか、と。もともとは単なる留学だったから、奥さんの話によるとそのまま台湾に戻って教授になるとかね・・・わたし的には、もともと裕福なんだから何も日本へ来て、ましてやこんな田舎で開業医になるなんてあまりにも不思議で・・・

あっさり語ると、中国は人口が多すぎるから、とリプライがあったとき、よく理解できなかった。
その後何度かお話するうちに、少しだけ理解できてきた。(ような気がする・・)

奥さんの話だけ聞いているだけでも、そりゃ疲れるというか・・・お祖母さんの代に蒋介石と共に中国大陸から逃げ出し、本国で特権を奪われた人たちの生活。変わらんのよ・・・要するに。その奥さんも4人兄弟で、女の子も含めて全部海外で教育を受け、今では台湾に残っているのが姉1人。親からして台湾が不満で、「こんな小さい国(台湾)にいてはいけない」とばかりに、ほかの兄弟もアメリカや日本で暮らしているそう。(台湾が不満でも「中国は人口が多すぎるから」というのが流行語なんだろうか?)

まず、台湾で生まれたのに、台湾が嫌いでたまらないらしい。だから、今は日本で暮らしているせいか、家庭内でも中国語は話さない。このため、子どもたちはすでに中国語はまるでわからない。朝から和食、カラオケ、この前、台湾に帰国した際も逆に日本人に間違われたそう。ちなみにわたしは海外へ行くと中国人に間違えられるから・・・・なんと言いますか、朝から和食なんて食べないし、カラオケも嫌いだし・・・ついでに香港で仕入れた服などを着ているとどっちが中国人かわからないよね、たしかに。

一応は中国人なんだから(わたしの感性からすると)、少しは中国古来の文化とかね・・・何かあっても良さそうなものだと思うわけ。だけど、子どもたちはすでに日本人だと説明されると、そんなものなのかなーと。日本人だと親が2人とも日本人だとすれば子どもも国籍に関係なく(帰国子女のケースなど?)日本人なんじゃないかな、と思うんだけど、日本人より日本人的な日系ブラジル人が自分たちはブラジル人だと考えていたようなので、もしかするとわたしのほうが間違っているのかもしれない。

なんか疲れる・・・
夏休みは沖縄へ行って、家族だけで過ごすというのが癒しなのかも。

投稿者 Blue Wind : July 11, 2005 05:26 PM | トラックバック
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